5月29日 名曲100選 管弦楽曲篇・36 大学祝典序曲
ブラームスは、ドイツ音楽の三大B(他の2人のBはバッハとベートーヴェン)と言われる程の作曲家ですが、管弦楽のための曲はその割りに非常に少ない作曲家です。交響曲が4曲、協奏曲が4曲、その他の管弦楽曲は5曲しかありません(自ら編曲したハンガリー舞曲の1番、3番。10番は除く)。
大学祝典序曲、悲劇的序曲、ハイドンの主題による変奏曲、セレナード第1番、第2番です。
その内、セレナードは第1番が演奏時間50分という長い曲で、第2番がヴァイオリンが登場しないという変わった編成なので、あまり演奏される機会がありませんが、他の3曲は頻繁に演奏されます。
中でも大学祝典序曲は手頃な演奏時間と明るく親しみやすい曲のため人気が高い曲です。
ブラームスは1879年にブレスラウ大学から名誉博士号を授与され、その返礼として作曲したのが「大学祝典序曲」です。
4つの学生歌を引用し、自ら作曲した主題と合わせて展開していきます。
冒頭はブラームス自身による主題で展開し、続いてトランペットによって奏でられるのが「僕らは立派な学び舎を建てた」です。(Soloと書いてあるところから)
続いて「祖国の父」はヴァイオリンによって提示されます(練習記号Lの3小節目から)
3つ目は「あそこの山から来るのは何」。文化放送の大学受験口座のテーマ曲として我々の世代では非常にポピュラーな曲です。ファゴットによって提示されます。(4分の2拍子になったところからです)最後は「いざ、楽しまん」という学生歌。この曲は日本でも結構知られた曲で、「我が行く道は遥けき彼方・・」という歌詞がついて歌われていました。これは管楽器によって提示されコーダにも使われています。
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