5月1日 名曲100選 管弦楽曲篇・32 交響管絃楽のための音楽
交響管絃楽のための音楽は1950年に芥川也寸志が作曲した曲です。
NHKの放送25周年事業の懸賞募集管弦楽曲の応募作として作曲し、團伊玖磨の交響曲第1番とともに入賞し、芥川の出世作となりました。
演奏時間は10分弱、3管編成の曲で、2つの楽章から出来ています。
第1楽章は、Andantinoのゆっくりとした楽章です。スネアドラム、チェロ、ファゴットで刻まれる単調なリズムの上に、木管楽器が断片的に軽い主題を演奏していきます。中間部は哀愁たっぷりのメロディがコール・アングレによって演奏され徐々に他の楽器に広がって行きます。
第2楽章は、一変したAllegroの激しいリズムの音楽です。シンバルの一撃のあと3つの主題が登場し、変拍子も交えてクライマックスに向かいます。最後は全休止のあと低音によって3つめの主題、2つめの主題の順に登場し終わりを迎えます。
とにかく、芥川らしいリズムを特徴とした音楽です。
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