3月28日 名曲100選 交響曲篇・28 交響曲第2番(ブラームス)
ブラームスの交響曲第2番ニ長調op.73は1877年に作曲されました。第1番が着想から21年という歳月を要したのに比べると、この第2番は着手から完成まで4ヶ月という対照的な短さでした。伸びやかな曲でブラームスの田園交響曲とも言われる曲です。
編成上の特徴は、ブラームスの交響曲中唯一チューバが使われている事。その代わりに他の交響曲で使われているコントラファゴットが使用されていません。
冒頭の低弦によって奏でられるD-Cis-D(レ-♯ド-レ)が全体を統一する基本動機となっています。
第1楽章 低弦の基本動機に続いてホルンによって牧歌的な第1主題が提示されます。
第2主題はチェロのよって提示される牧歌的なメロディ。交響曲第1番の緊迫感溢れる第1楽章とは全く異なる曲想の第1楽章になっています。
第2楽章は非常にメロディックな緩徐楽章。
第3楽章は主部はオーボエによって奏でられる素朴なメロディで中間部が2拍子の速いデンポのスケルツォ風の音楽です。
第4楽章は弦楽器によって演奏される冒頭の主題が繰り返し楽章内に出てきます。2つ目の主題はスピート感を落として雄大に奏でられますが、この主題が最後に華々しく演奏されて曲を閉じます。
とにかく第1交響曲や、この後の第3交響曲とは全く異なる雰囲気を持っているので続けて聞いてみると面白いですね。
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