3月31日 名曲100選 海外のロック篇・28 ピース・オブ・エイプリル
スリー・ドッグ・ナイトはロック・バンドというよるポップス・バンドなのかもしれませんが、一応ロックで紹介します。ボーカルのダニー・ハットンを中心にコリー・ウェルズ、チャック・ネグロンの3人のボーカル・グループに4人のバック・ミュージシャンを加えて7人編成のバンドを組んで1968年にスタートしたのがスリー・ドッグ・ナイトです。バンド名は「アポリジニは寒さの厳しい夜に3匹の犬と寝る」という風習に因んでつけられたそうです。1975年にチャック・ネグロンがコカイン不法所持の容疑で逮捕された頃からバンド内で不和が発生し1976年にダニー・ハットンが脱退し一旦解散となりました。その後1981年に再結成されています。
非常に人気が高く、全米トップ40にチャート・インした曲が21曲、内3曲が1位になっています。
基本的には外部の作曲家による作品を取り上げましたが無名ミュージシャンの曲が多く、彼らによって発掘されブレイクしたミュージシャンも少なくありません。
「ショウ・マスト・ゴー・オン」 レオ・セイヤー
「ワン」 ハリー・ニルソン
「ママ・トールド・ミー」 ランディ・ニューマン
「オールド・ファッションド・ラブ・ソング」 ポール・ウィリアムズ
「ピース・オブ・エイプリル」 デイブ・ロギンス
いずれもその後活躍した人たちですね。
「ピース・オブ・エイプリル」(今では、正しい英語で「ピーセズ・オブ・エイプリル」と訳しているようですが発売時は多分単数形の「ピース」の方が解りやすかったのでそうしたのでしょう)は1972年に全米19位になったバラード曲です。タイトルは「4月のひととき」というような意味で、4月に春の季節と共に満ち足りた二人だったが、それは4月のひとときで、別れの5月への夜明けだった、というような内容です。