2月23日 名曲100選 歌劇のアリア篇・23 水夫の合唱
この歌劇のアリア篇では、歌劇の中の合唱曲も取り上げようと思いますが、今回はワーグナーの歌劇「さまよえるオランダ人」の水夫の合唱「見張りをやめろ・・・ヨホホエ、ヨホホエ」です。
「さまよえるオランダ人」は、まだワーグナーが総合芸術としての楽劇を確立する前の1842年に作曲された作品です。パイレーツ・オブ・カリビアンの着想のひとつにもなっているイギリスに伝承される幽霊船とオランダ人船長の話。
ノルウェーの港町に避難した船長ダラントの前に幽霊船が現れます。幽霊船のオランダ人船長は7年に一度上陸できるが乙女の愛を受けなければ呪いは解かれず、永遠に海を彷徨わなければならないと嘆きます。オランダ人から財宝を渡されたダラントは娘ゼンタと引き合わせる事を約束してしまいます。ゼンタはオランダ人に会い、オランダ人を救いたいと思いますがエリックという恋人がいます。オランダ人に再会しようとするゼンタを引きとめようとするエリック。その愛の姿をみてオランダ人は裏切られたと言って去って行きます。ゼンタはオランダ人への愛を通し貞節を証明するために海に身を投げ、ゼンタの純愛を得た幽霊船は呪いを解かれ死ぬことが赦され沈没。オランダ人とゼンタは浄化され昇天していきます。
第3幕冒頭でノルウェー船の水夫たちと、やがてやってきた娘たちも加わって歌われるのが水夫の合唱「見張りをやめろ」です。
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