2月7日 名曲100選 交響曲篇・21 シンプル・シンフォニー
シンプル・シンフォニーop.4は、ブリテンが弦楽オーケストラまたは弦楽四重奏のために1933年から34年にかけて作曲した交響曲です。
4つの楽章のタイトルの頭文字が全て韻を踏んでいるという遊び心にあふれた曲で、全楽章ともブリテンの既存の作品がベースになっています。
第1楽章 騒々しいブーレ(Boisterous Bourree) 原曲は1926年の組曲第1番と1923年の「歌」。ソナタ形式で、短い序奏がついています。
第2楽章 遊び好きのピチカート(Playful Pizzicato) 原曲は1924年のスケルツォと同年の「歌」。複合三部形式で初めから終わりまでピチカートによる演奏です。後半はギターのように重音を爪弾く奏法が出てきます。
第3楽章 感傷的なサラバンド(Sentimental Saraband) 原曲は1925年の組曲第3番と1923年のワルツによる複合三部形式。哀愁を帯びた美しい旋律で中間部では長調になりますがメランコリックな雰囲気は維持されます。
第4楽章 浮かれ気分の終曲(Frolicsome Finale) 原曲は1926年のピアノソナタ第9番と1925年の「歌」。浮かれ気分というタイトルですが、リズムがしっかりした快速な曲です。
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