2月6日 名曲100選 管弦楽曲篇・20 謝肉祭
ドヴォルザークは、多くの管弦楽曲を作曲しています。演奏会用の序曲が5作、交響詩が5作。その他に変奏曲や組曲、ピアノ曲から編曲したスラヴ舞曲などがあります。しかしながら、スラヴ舞曲を除けばあんまり人気が高いとは言えません。理由は地味だから・・・
特に序曲となると、演奏会の幕開けに演奏される事が殆どなので、やっぱり華やかな曲が人気あるんですよね。
そんな作品たちの中で、唯一終始華やかなのが序曲「謝肉祭」op.92です。
序曲「謝肉祭」は、1891年3月から1892年1月までに作曲された「自然と生命と愛」という演奏会序曲3部作の2作目 (残りの曲は「自然の中で」と「オセロ」)。元々3曲まとめて演奏することを意図して作曲されましたが、通常の演奏会では序曲3曲を連続演奏する事はないので、今ではバラバラに演奏されるのが普通です。主題の一部を共有するなどで統一感ある構成になっているので、スメタナの「我が祖国」のように連作交響詩か何かにすれば、まとめて演奏される機会も増えたでしょうね。
「謝肉祭」は冒頭から華やかなメロディが登場する自由なソナタ形式の曲です。中間部はテンポを落とし静かに演奏されます。ヴァイオリンソロも登場して来ますが、とても短く、徐々に冒頭の華やかさに戻っていきます。
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