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2022年2月28日 (月)

2月28日 名曲100選 交響曲篇・24 交響曲第4番(チャイコフスキー)

交響曲第4番ヘ短調op.36は、チャイコフスキーが1877年から1878年にかけて作曲した交響曲です。
メック夫人がパトロンとなって経済的な余裕が生まれ、作曲に専念できるようになった頃の作品でメック夫人に献呈されています。
古典的な4つの楽章から構成されていますが、チャイコフスキーの後期作品の中では最もロシアっぽい雰囲気を持つ作品だと思います。
第1楽章は、この交響曲全体にわたって登場してくるファンファーレから始まります。冒頭ではファゴットとホルンによって演奏されます。
411_20220221090001その後管楽器全てに引き継がれ頂点に達すると、徐々に静かになり8分の9拍子の主部に入ります。第1主題はヴァイオリンによって提示される陰鬱な主題です。第2主題は少しテンポを落として木管楽器によって少しおどけたようなメロディが演奏されます。展開部は第1主題とファンファーレの旋律を主とした非常に長いもので、コーダはファンファーレを使った激しい音楽となって楽章を閉じます。
第2楽章は、オーボエソロによる主旋律から始まる暗い主部と、明るめの旋律の中間部からなる緩徐楽章です。
第3楽章は、弦楽器は楽章を通してピツィカート奏法になります。主部はピツィカートのみで演奏され、トリオは管楽器による行進曲風の音楽。やがてそれに弦楽器のピツィカートがからんでクライマックスを築いて行きます。
第4楽章は、それまでの暗めの音楽から解放されと喜びの音楽となって冒頭からその感情が爆発します。下の譜面は弦楽器だけですが木管楽器も同じメロディを吹きます。
441最後はファンファーレ主題も登場して華やかに全曲を閉じます。

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