雑感 北京冬季オリンピックが終わった
たまには名曲100選以外の記事も書いてみようかと思って、冬のオリンピックを取り上げてみます。
仕事をリタイアした事もあって、今回はゆっくり、様々な競技を見ることができました。
ドーピング問題、検査失格問題、謎の採点や審判など話題には事欠かなかったのですが、今回はそういう負の面の話題ではない事を3点書いてみます。
1つめは、スノボの話題。決勝2本目で理不尽な採点を吹っ切る完璧な大技を決めた平野歩夢さん、女性史上誰もやったことのない大技に挑んだ岩淵麗楽さんをはじめ日本の選手たちは、オリンピックという大舞台で誰もやったことのないパフォーマンスを見せたいというチャレンジ精神に感動。また成功しても失敗しても、そのチャレンジを高く評価するライバルたち。スポーツですから勿論結果は重要ですが、このチャレンジする姿に日本の若者たちの姿を見たような気がしました。社会でも上司がつい成果主義に走ってプロセスや努力を全く評価しない風潮は、折角の若者のパワーを削いでいってしまいます。こういうチャレンジする姿はスポーツだけではなくて実社会でも評価するというのが、我々年長者の務めだと改めて感じました。
2つめは、カーリングの話題。私はカーリングを始めて知ったのは長野オリンピックでしたが、それ以降国内の大会など放送がある時はできるだけ見るようにしています。放送が無い大会もYou Tubeなどで拾って見ています。氷上のチェスと言われるように戦略や戦術、氷の状態変化を観察する目、投げる力を時間で数値化してデーターとして分析し活用、それに勿論重いストーンを思うようにコントロールする体力や体幹、滑りながらスイープする体力など、色々な要素が必要なのですが、それよりも、私がカーリングに魅力を感じる最大の理由はセルフ・ジャッジです。ゴルフと同じですね。
カーリングの試合には本来審判がいません。全て対戦する2チームのメンバーによるジャッジ。得点も双方のチームの合意で決まります。微妙な判定は専用のメジャーで第三者が測定しますが、この測定者も審判ではなく、測定の結果を双方のチームに伝えて両チームの合意で得点が決まります。基本的に第三者が介在するのは、このメジャーとシンキング・タイムとタイム・アウトを測定する時計だけ。フェア・プレイ精神に基づくスポーツなのです。従って、コールドゲームは存在せず、このフェア・プレイ精神に則って「もう追いつかない」と思ったチームが「コンシード」で握手を求める習慣になっています。カーリング競技規則の冒頭にも、この精神がカーリング精神として掲げられているそうです。
こういうスポーツって実に清々しいですよね。日本チームも苦しみながら前回より一歩前進して銀メダルを取ってくれました。ありがとう、お疲れ様でした。
3つめは、簡単に。フィギュアの話。昔から個人的にスピード感溢れる樋口さんと妖精のような三原さんのスケートが好きで、今回ようやく樋口さんが代表になって、しかもショートでもフリーでも三回転半ジャンプを成功させて本当に良かった。樋口さん、団体戦ではミスをして足を引っ張るのを避けるために三回転半を避けましたが、練習している間に、三回転半ジャンプが特別なジャンプじゃないという感触を掴んだという事で、自信を持って跳べるようになったんですね。坂本さんも以前はジャンプの距離は超一流でしたが荒削りなところがあったんですけど、年齢が上がってきたこともあって表現力も驚くほど進歩しました。フィギュアは四回転に挑戦した羽生さん含めてそれぞれがみんなやるべきことをきっちりやった大会だったと思います。
今回は、スキーのクロカン、バイアスロン、スノーボード・クロス、スキー・クロス、アルペンスキーなど日本ではマイナーな競技も見る事ができました。
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