2月20日 名曲100選 管弦楽曲篇・22 ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら
「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28は、1895年にリヒャルト・シュトラウスが作曲した交響詩です。
北ドイツの伝説的な奇人「ティル・オイゲンシュピーゲル」の物語を音楽化した作品で、「ロンド形式による昔の無頼の物語」という副題を持ちます。
冒頭の静かな弦楽器による序奏は、「むかしむかし・・・」という物語の導入の音楽。すぐにホルンによるティルのテーマが始まります。この部分「のだめカンタービレ」では、指揮者コンクールで千秋がホルン奏者に演奏不能なほどの弱音を要求してムッとされた部分。
というように、「ティルの笑いのテーマ」からはじまり、ティルの悪戯の数々が音楽で表現されていきます。
突如小太鼓がなり響きティルは逮捕されます。裁判で死刑の判決がくだり、絞首刑台に送られます。冒頭の「むかしむかし」のテーマが回帰しティルは死んでも高笑いを残して音楽が締めくくられます。
こういう昔の無頼漢を描いた作品としてはコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」がありますが、こちらは劇音楽なので、音楽一本で物語を作り上げた「ティル」は聴くだけで楽しい作品です。
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