1月11日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・17 遠い世界に
1967年から1972年にかけて初期フォーク・ブームを牽引した「五つの赤い風船」の2枚目のシングルが「遠い世界に」でした。
「五つの赤い風船」は、西岡たかしを中心に結成されたフォーク・グループで、「遠い世界に」は1968年のデビュー曲「恋は風に乗って」のB面として発売されましたが、翌年にAB面を入れ替えて同品番で再発されました。
合唱曲としても人気が高く、中学校の音楽の教科書にも採用され、1975年にはNHKのみんなの歌でも取り上げられています。
当時は、学生運動真っ盛りで、公害や格差といった高度成長期の歪みが現れてきた時代でもあり、また団塊の世代が成人になった時期という時代背景がありました。若者にとっては先が見えない不安感が漂い始めた頃で、「遠い世界」は、まだハッキリとは見えないけれど希望がある可能性がある未来の事。若者たちは、簡単ではないが、この明るい未来を自分たちの力で切り開こうというのが歌詞の内容です。ザッツ・フォーク・ソングというような内容なので、フォークの祭典などでは一番最後に大合唱で歌われる事が多かった曲のひとつです。
西岡たかしが得意としたオートハープが印象的な曲です。
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