1月26日 名曲100選 歌劇のアリア篇・19 さようなら、故郷の家よ
カタラーニは19世紀後半のイタリアの作曲家。39歳の若さで亡くなってしまった事もあり、遺された作品は多くありませんが、「ラ・ワリー」と「ローレライ」という2つのオペラは名作として残りました。カタラーニはワーグナーに傾倒していたため作品にもその影響が出ています。
「ラ・ワリー」は地主の娘ワリーの悲恋を描いた作品。ワリーは狩人のハーゲンバッハに恋しているが、ハーゲンバッハは別の女性を愛していました。またワリーの父親は執事のゲルナーと娘の結婚を望んでいて、この結婚話を拒否したワリーに「家を出て行け」と怒ります。それを受けて歌われるのが「さようなら、故郷の家よ」というワリーのアリアです。
この後、ゲルナーがハーゲンバッハを橋から突き落としてしまいます。それを助けたワリーに対しハーゲンバッハは自分の本当の気持ちに気がつき雪山で愛を告白しますが、そこで雪崩が起きてハーゲンバッハは巻き込まれ谷底に転落します。ワリーがいくら呼んでも返事がなく絶望したワリーは自ら谷底に身を投げオペラは終わります。
ワーグナーの影響を受けていた事もあり、このアリアもドラマティックな曲になっています。
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