1月14日 名曲100選 室内楽曲篇・17 クラリネット五重奏曲(ブラームス)
クラリネット五重奏曲ロ短調op.115はブラームスの晩年の傑作のひとつです。
クラリネットをメインとする室内楽曲を複数作曲した作曲家は、その時代の名クラリネット奏者の存在が欠かせません。
モーツァルトはオーストリアのシュタードラー、ウェーバーはドイツのベールマン、そしてブラームスはドイツのミュールフェルトです。
ブラームスはミュールフェルトのためにこの五重奏曲とクラリネット三重奏曲を作曲しました。
この曲は、40分前後という長い曲で4つの楽章からなっています。ブラームスは交響曲ではメロディよりも構成を重視して組み立てをしていますが、室内楽曲は歌曲的なものが多いのが特徴です。この曲も第1楽章から非常に心に染みる歌曲的な雰囲気を持っています。第2楽章は「愛の歌」とも呼ばれる豊かな叙情性をもつ音楽です。第3楽章も中間部が速いPrestoですが、主部がAndantinoというややゆっくりとした通常のスケルツォとは趣が異なる楽章です。終楽章は主題と5つの変奏曲からなる美しい楽章です。
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