12月3日 名曲100選 室内楽曲篇・13 妖精の踊り
19世紀後半から20世紀初頭に活躍したチェリストであり作曲家であったダーヴィト・ポッパーはチェコで生まれ、チェロ協奏曲など多くのジャンルの曲を作曲しましたが、現在演奏されるのは数曲のサロン音楽のみです。
中でもよく知られるのは「妖精の踊り」です。本来はオーケストラ伴奏で作曲されましたが、演奏されるのは殆どピアノ伴奏です。
「妖精」というと愛らしい感じを受けるタイトルなのですが、これが実はとんでもない超絶技巧の曲。
速度記号はPrestoでチェロは最初から239小節間(4小節目に1小節だけ休みあり)全て十六分音符。十六分音符以外は、コーダの3つの音(内2つは和音のピツィカート)だけ。しかも通常使われるヘ音記号は少なくて、半分以上はト音記号、その他はテナー記号での記譜という高音域が多い曲。オクターヴの重音もあります。
というように、妖精の羽音を表現しているのか、何人もの妖精たちが騒いでいるのか、とにかく騒がしく忙しい曲です。
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