12月10日 名曲100選 室内楽篇・14 弦楽四重奏曲第1番 アイヴズ
アメリカ現代音楽のパイオニア的存在チャールズ・アイヴズがエール大学在学中に作曲した作品のひとつが弦楽四重奏曲第1番です。
アイヴズというと、様々なアメリカの曲を引用したり不必要なほど不協和音を使ったり実験的な作品を多く残した作曲家ですが、さすがにまだ大学2年だったアイヴズは大胆な不協和音を使うことはありませんでしたが、引用は行っています。
この曲は、賛美歌が多く引用された曲です。
第1楽章冒頭から「Missionary hymm(北のはてなる)」という賛美歌の旋律がフーガ風に扱われる美しい楽章です。
第2楽章は「Beulah Land」という賛美歌をアレンジしています。
第3楽章は「Nettleton」という賛美歌をベースとし、第4楽章は「Coronation」「Stand up for Jesus」を用いています。しかも最後はアーメン終止(一旦主和音で終止した後、四度の和音から主和音という「アーメン」を付け加えるような形の終止形)を使っています。
この第1番から17年後に完成した第2番の弦楽四重奏曲は不協和音の嵐ですし、引用もアメリカ音楽「コロンビア・大洋の宝」だったりベートーヴェンの第九だったりチャイコフスキーの悲愴だったりとアメリカとヨーロッパの芸術の討論という賑やかな曲なので、同じ作曲家とは思えない変化が見られます。
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