11月7日 名曲100選 管弦楽曲篇・9 エグモント序曲
「エグモント」はゲーテの戯曲のための劇付随音楽ですが、現在は序曲のみが演奏される事が多いです。
エグモントはフランドルの軍人でオランダ独立戦争初期の英雄で圧政に対し叛旗を翻し処刑された人物です。ゲーテの戯曲の題材はこの英雄的行為です。
「エグモント序曲」は、弦楽器の重厚な全奏から木管の掛け合いによるメロディの繰り返しから派生して、次第にテンポを早め主部に入ります。
主部は短調による下降音階を主題にして展開されます。ソナタ形式で書かれていて、コーダは長調に変わって激しく終わります。
ベートーヴェンの残した序曲は、歌劇「フィデリオ」に関連した4曲の序曲(レオノーレ第1~第3、フィデリオ)の他にバレエの序曲(プロメテウスの創造物)、それに演奏会用序曲(コリオラン、命名祝日、献堂式)と、この「エグモント」「シュテファン王」と「アテネの廃墟」3作の劇音楽の序曲がありますが、その中でも最も劇的な曲だと思います。
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