11月15日 名曲100選 交響曲篇・11 交響曲第7番(ドヴォルザーク)
ドヴォルザークは9曲の交響曲を遺しましたが、今日よく演奏されるのは第7番以降です。第8番と第9番は大きな交響曲の中でも比較的演奏がしやすい曲ですが、この第7番はブラームスの交響曲の中でも最も難しいと言われている第3番の影響を受けているせいもあって、少々演奏が難しい曲になっています。
この曲、3回の本番経験がありますが、演奏するたびに難しさを感じるようになったという珍しい曲です(あくまでも個人の感想ですが)
第1楽章は、ティンパニとコントラバスのD音のトレモロとホルンの超低域のD音の持続音に乗ってヴィオラとヴァイオリンで暗い感じの第1主題の提示ではじまります。 第2主題はフルートとクラリネットが提示するやや明るいメロディですが、この楽章では第2主題が先にクライマックスを形成し、最後に第1主題がクライマックスを作って、最後はホルンによって静かに第1主題が奏でられた後、一部が切り取られブレーキをかけながら終わります。
第2楽章は、導入部が主題を暗示しながら始まり、オーボエとフルートの主題へと導かれる美しい楽章です。 中間部は、ホルンの牧歌的な旋律です。
第3楽章は4分の6拍子のスケルツォ。チェコの民俗舞曲フリアントの独特のリズムが出てきます。
第4楽章はいきなりクラリネットとファゴットによる暗い第1主題からはじまります。
第2主題はチェロによって導かれる明るく短い主題です。これがやがて全奏で演奏されるのですが、これが実に爽やかで、好きなところです。
最後は第1主題が壮大に演奏されて終わります。
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