11月1日 名曲100選 交響曲篇・9 交響曲第5番(シューベルト)
シューベルトは現在の研究では14曲もの交響曲を手がけたという事になっています。完成したのは7曲だけ(未完成交響曲は未完成として)で、しかも公開の初演は全て死後。
第5番の交響曲は1816年10月3日に完成されました。楽器編成は非常に小さくフルートは1本だけ、クラリネット、トランペット、ティンパニも登場しないという、おそらく私的な演奏会のために、そのオーケストラの編成に合わせて書かれたものではないかと推察されます。
曲自体は、ロマン派の香りがする古典派音楽という感じですかね。
第1楽章は、4楽章という短い序奏のあと明るく軽快な主題が出てきます。
第2主題も明るく可愛らしいメロディです。展開部はシンプルなものでコーダは力強さを増して終結しています。
第2楽章はロンド形式。第1主題は明るく美しいメロディ。第2主題になって、この曲ではじめて短調の厳しめのメロディが現れます。
第3楽章はスケルツォ風メヌエット。ト短調の主部で、トリオはト長調の流れるようなメロディになっています。
第4楽章はそれまでの楽章と打って変わった、威勢のよい第1主題と、明るい第2主題からなるソナタ形式の楽章になっています。
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