10月13日 名曲100選 歌劇のアリア・6 今の歌声は
先週取り上げた「フィガロの結婚」の前編としてボーマルシェによって書かれた戯曲はパイジェッロによってオペラ化され、その後ロッシーニが作曲し大成功を収めたのでパイジェッロのオペラは完全に忘れ去られてしまいました。
そのロッシーニの歌劇「セヴィリアの理髪師」は1782年に初演されました。悲劇的なものが好まれるイタリア・オペラの中でドニゼッティの「愛の妙薬」と並んでオペラ・ブッファの傑作とされています。
アルマヴィーヴァ伯爵とロジーナの純愛に対し、ロジーナの叔父であり後見人でありロジーナの財産を狙って結婚を目論むバルトロが邪魔をするがフィガロの策略で2人は無事結婚するというストーリー。
このオペラには有名なアリアが数多く登場しますが、中でもロジーナが第1幕第2場で歌うカヴァティーナ「今の歌声は」(una voce poco fa)はコロラトゥーラ・ソプラノ(テンポの速い中で多くの装飾で華やかに歌う)の傑作としてモーツァルトの「魔笛」の夜の女王のアリアと並ぶ難曲とされています。
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