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2021年10月25日 (月)

10月25日 名曲100選 交響曲篇・8 交響曲第100番「軍隊」

交響曲の父と呼ばれるハイドンは番号付きの交響曲だけで104曲作曲していますが、演奏会で取り上げられる事はそれ程多くは無いですね。
特にアマチュアオーケストラが取り上げることは滅多にありません。その理由は
①編成の問題 アマチュアオーケストラは管楽器奏者が多くて弦楽器奏者は足りないという所が多くて、できるだけ管楽器をたくさんステージに乗せてあげたい。ハイドンの交響曲は、クラリネットが完成されて間もなかったためクラリネットが無い事が多い、フルートやトランペットも使っていない曲がある。フルの2管編成の曲は99~101番と103番、104番だけ。
②その割りに技術的に簡単ではなくてサブの曲として扱うにはハードルが決して低くない。
③金管が少ない、勿論トロンボーンとチューバは無いので華やかさに欠ける
等々。

100番は第2楽章と終楽章にトルコ軍楽の打楽器、トライアングル、シンバル、バスドラムが使われているために付けられた愛称です。
第1楽章はアダージョの前奏の後軽快な主題が出てきます。
12

この楽章は最後まで軽快なまんま、ちょっと単調に感じられるかも。
第2楽章は通常の交響曲では緩徐楽章なのですが、この曲はAllegrettoの表示で2分の2拍子の行進曲風の音楽になっています。
21_20211018225701その後はティンパニ、トライアングル、シンバル、大太鼓が大活躍します。古典派の交響曲でこのように複数の打楽器が活躍する曲は非常に珍しいです。
第3楽章はメヌエット。メヌエットといってもとても力強い曲で、トリオ部分も跳ねるようなリズムのメロディなので、全体的に元気な楽章になっています。
第4楽章は8分の6拍子の速度指定がPrestoという超速の曲。
41_2021101908260142
最後には再びトライアングル、シンバル、大太鼓が登場して賑やかに終わります。

このように全体的に明るく華やかな曲なのですが、落ち着いた部分があまり無いのでちょっとメリハリには欠ける気がします。

 

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