9月24日 名曲100選 室内楽曲・3 クラリネット五重奏曲(ウェーバー)
19世紀前半には、ひとりの優秀なクラリネット奏者がドイツで活躍しています。ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンです。主にミュンヘンの宮廷楽団で活動すると共にソリストとしてもヨーロッパ各地で演奏旅行を行っています。
この時期は、クラリネット自体も飛躍的に進化した時期で、少し前の時代のモーツァルトの時代に比べると半音階などが容易に演奏できるようになった時期でした。
そのため、この時期はマイアベーアやメンデルスゾーンなど多くの作曲家がベールマンのために曲を作っていますが、とりわけウェーバーは熱心にベールマンのための曲を作りました。コンチェルティーノ、クラリネット協奏曲、協奏的大二重奏曲などと、クラリネット五重奏曲です。
この五重奏曲は、クラリネットが高度な技術が要求されますが、その反面弦楽四重奏が伴奏的な役割が強いため、協奏曲的色合いが強いものです。
構成は通常の多重奏曲同様4楽章で、第1楽章はテンポの速いソナタ形式、第2楽章は三部形式の緩徐楽章、第3楽章はシンコペーションやヘミオラを多様したスケルツォ風のメヌエット、第4楽章はロンド形式の華やかな曲になっています。
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