今日の音楽 9月5日 ピアノ協奏曲第4番(プロコフィエフ)(再掲載)
プロコフィエフのピアノ協奏曲第4番変ロ長調op.53は、プロコフィエフの死後1956年9月5日にジークフリート・ラップのピアノ、ベルリン放送交響楽団の演奏で初演されました。
ピアノ協奏曲第4番は、第一次大戦で右腕の負傷し切断したピアニストウィトゲンシュタインの依頼により作曲された多くの作品のひとつです。ラヴェルが「左手のためにピアノ協奏曲」を作曲したのもその依頼によるものでしたが、片手だけで演奏するピアノ作品で高い芸術性を表現するのはなかなか難しいようで、ラヴェルの曲は、ウィトゲンシュタインが初演に際して自分が弾きやすいように大幅に手を加えてしまい仲が険悪になりました。プロコフィエフの第4番も、ウィトゲンシュタインから理解不能(実際は彼にとって技術的に演奏不能だったとも言われています)と言われ、結局プロコフィエフが生きている間には演奏されませんでした。
1956年に第二次大戦で右手を失ったラップがレパートリーを探していたところ、たまたま目録で見つけてプロコフィエフの未亡人に連絡して楽譜を送ってもらい、初演にいたりました。
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