9月10日 名曲100選 室内楽篇 1 ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
金曜日の名曲100選は、クラシック音楽の室内楽曲を取り上げます。室内楽曲と小編成の管弦楽曲の区別も結構曖昧で、特に管楽合奏曲とか弦楽合奏曲を室内楽曲に分類するのか、管弦楽曲に分類するのか難しいところです。
なので、1つのパート譜を複数の人数で演奏する事を想定して作られたものは管弦楽曲に分類しました。
という事で、室内楽曲は2種類以上の楽器による合奏で、1つのパート譜を1人で演奏するもの。具体的にはピアノソナタや無伴奏のソロ楽器による演奏を除くソナタなど、弦楽〇重奏曲、管楽〇重奏曲、ピアノ〇重奏曲などの曲とします。時々?と思う曲が入っていてもお許しください。
最初にとりあげるのは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調op.24です。
完成したのはハイリゲンシュタットの遺書を書いた前年、既に難聴が進行している時期です。第4番イ短調と並行して作曲されました。
第5番は全楽章長調で非常に明るい伸びやかな曲になっています。
第1楽章は流れるようなメロディと跳躍の組み合わせによる美しい旋律の第1主題が印象的な流麗だがそれだけではない明るさを持つ楽章。
第2楽章はピアノの分散和音に乗っかった装飾豊かな旋律からはじまる緩徐楽章
第3楽章は頭打ちと後打ちが絡み合うスケルツォ楽章ですが、1分少々という短いものなので、ちょっと手抜き?
第4楽章は非常に軽やかなメロディから始まるロンド楽章。
楽章を通して、非常に溌剌とした中でも美しさや力強さも表現された曲です。複雑な形式は持たないオーソドックスな構成なのですが、ヴァイオリン・ソナタの王道を行く曲だと思います。
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