9月26日 名曲100選 管弦楽曲篇・3 パシフィック231
「パシフィック231」はオネゲルが1923年に作曲した交響的断章(交響的運動とも訳される)です。
パシフィック231は、蒸気機関車の車軸配置を表したものでアメリカ式では「パシフィック」という呼称が与えられている先軸-動輪-後軸の軸数が2-3-1である事から名づけられたものです。
作曲家の中にも、鉄道好きはいるもので、有名なところではドヴォルザークと、オネゲルです。この機関車がゆっくり動き出し、加速しフルスピードになり、減速し停止するというという様子を描いたもの。但しオネゲル自身は描写的音楽を否定しています。
この曲は実際は四分音符160から始まり152-144-138-132-126 と段階的にテンポを落としていっているのですが、リズムの変化によって加速しているように聞こえるという仕掛けが使われています。また、rit.(リタルダンド=次第にゆっくり)やaccel.(次第に速く)といった加速・減速を示す指示は全く使用されていません。
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