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2021年9月30日 (木)

9月30日 名曲100選 海外のロック篇・4 ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンド

ロックを語る上で忘れてはいけないのがビートルズでしょう。ロック・ミュージシャンたち、日本でもGSをはじめ多くの分野に少なからず影響を与えたロック史上最も重要なグループと言えるでしょう。
4人のメンバーの内、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスンが他界してしまいましたが、リンゴ・スター、ポール・マッカートニーは現在でも現役ミュージシャンとして活動しています。

この名曲100選の中でも多分今後、複数のビートルズの曲を紹介していく事になると思いますが、まずは最初に紹介するのは、アルバム「アビイ・ロード」のB面にある、ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンドのメドレーです。この3曲はポール・マッカートニーのコンサートなどでもメドレーとして取り上げられますが、レコードを聴くと、「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」から始まって「サン・キング」「ミーン・ミスター・マスタード」「ポリシー・パン」「シー・ケイム・イン・スルーザ・バスルーム・ウィンドー」「ゴールデン・スランバー」「キャリー・ザット・ウェイト」「ジ・エンド」までは試作段階までは「ザ・ロング・ワン」と称したメドレーで企画されているため、最終的にもその雰囲気を残しています。

「ゴールデン・スランバー」はアコースティックな雰囲気から始まり、ポール・マッカートニーの力強いヴォーカルに行き着いています。続けてレコーディングされた「キャリー・ザット・ウェイト」も静かなところからはじまり、クライマックスを迎えた後、「ユー・ネヴァー・ギヴ・ユア・マネー」が挿入されます。

アビイ・ロードは、ビートルズの人気ナンバーワンともいわれるアルバムで、中でもこのB面のメドレーは、リンゴ・スターやポール・マッカートニーが最高傑作のひとつて言う作品です。
You Tubeは、「ザ・ロング・ワン」です。

 

2021年9月29日 (水)

9月29日 名曲100選 歌劇のアリア篇・4 清らかな女神

19世紀イタリア・オペラの作曲家ベッリーニの代表作「ノルマ」は主役のソプラノ歌手にとって最も難易度の高いオペラのひとつと言われています。
「ノルマ」は1831年12月に初演されたローマ帝国時代にその支配下にあったガリアを舞台にしたストーリー。ローマ帝国のガリア地方総督ポリオーネとローマ支配から解放を願うドルイド教の巫女の長ノルマの道ならぬ恋、同じ巫女のアダルジーザを巻き込んだ三角関係、ポリオーネの裏切りの果てノルマは火刑台へ向かっていくという悲劇です。

第1幕でノルマによって歌われる「清らかな女神」は、難易度の高いオペラの中でも、マリア・カラスに全てのアリアの中で最も難しい曲と言わしめた非常に美しい曲です。

 

2021年9月28日 (火)

9月28日 名曲100選 フォーク・ニューミュージック篇・4 風と落葉と旅人

フォーク・デュオ チューインガムは実の姉妹のデュオ。「風と落葉と旅人」は1972年発売のデビュー曲で、透き通った歌声と完璧なハモリがとても印象に残っています。作詞作曲は姉の松田りかでデビュー当時は12歳、妹の松田マミは10歳。その後12年程活動されていたようです。デビューの年にはポプコンでグランプリを受賞し、世界歌謡祭でもグランプリ受賞、翌年のポプコンでもグランプリを受賞するという天才的な少女デュオだったんですね。

「風と落葉と旅人」は純粋に「風」を歌った曲。風をストレートに、また擬人化して歌っています。

 

2021年9月27日 (月)

9月27日 名曲100選 交響曲篇・4 交響曲第5番(シベリウス)

シベリウスは1907年42歳の年に、喉頭癌の疑いで数回の手術を受けています。交響曲第4番は、その影響を強く受けた緊張感の高い作品でしたが、快癒した後の第5番は非常に明るい作品になっています。

自身の生誕50周年のために作曲したもので3つの楽章からできていますが、全楽章が強いつながりを持っているため後の第7番への先駆けとなる作品とも言えます。

第1楽章は前半はソナタ形式の速いテンポになっていますが、後半はスケルツォになってそのまま終わりまでクライマックスを築いて行きます。第2楽章は変奏曲の緩徐楽章、第3楽章はA-B-A-B-コーダの形式による楽章になっています。最後はちょっと大仰な和音の繰り返しですけど・・・

シベリウスの交響曲の中では第2番が非常に人気の高い作品ですが、一部のファンからはこの第5番が最も人気のある曲になっているようです。

 

2021年9月26日 (日)

9月26日 名曲100選 管弦楽曲篇・3 パシフィック231

「パシフィック231」はオネゲルが1923年に作曲した交響的断章(交響的運動とも訳される)です。
パシフィック231は、蒸気機関車の車軸配置を表したものでアメリカ式では「パシフィック」という呼称が与えられている先軸-動輪-後軸の軸数が2-3-1である事から名づけられたものです。

作曲家の中にも、鉄道好きはいるもので、有名なところではドヴォルザークと、オネゲルです。この機関車がゆっくり動き出し、加速しフルスピードになり、減速し停止するというという様子を描いたもの。但しオネゲル自身は描写的音楽を否定しています。

この曲は実際は四分音符160から始まり152-144-138-132-126 と段階的にテンポを落としていっているのですが、リズムの変化によって加速しているように聞こえるという仕掛けが使われています。また、rit.(リタルダンド=次第にゆっくり)やaccel.(次第に速く)といった加速・減速を示す指示は全く使用されていません。

 

2021年9月25日 (土)

9月25日 名曲100選 映画音楽(洋画)・3 遥かなるアラモ

1960年公開の「アラモ」は1836年に起こったテキサス独立戦争中のアラモの戦いを題材とした西部劇。ジョン・ウェインが主演・監督・制作を兼務した作品です。

ジョン・ウェイン自身は、超保守的で差別主義者だったので人間的には好きでは無いのですが、映画人としての彼を否定するつもりもないので、普通に取り上げます。

音楽は「真昼の決闘」「リオ・ブラボー」「北京の55日」などを担当したディミトリ・ティオムキン。
メイン・テーマ曲は、ティオムキンが作曲しウェブスターが作詞した「遥かなるアラモ」(原題は The Green Leaves of summer)。ブラザーズ・フォアが歌ってヒットしました。
西部劇の主題歌の中でもトップクラスの名曲だと思います。

 

 

2021年9月24日 (金)

9月24日 名曲100選 室内楽曲・3 クラリネット五重奏曲(ウェーバー)

19世紀前半には、ひとりの優秀なクラリネット奏者がドイツで活躍しています。ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンです。主にミュンヘンの宮廷楽団で活動すると共にソリストとしてもヨーロッパ各地で演奏旅行を行っています。
この時期は、クラリネット自体も飛躍的に進化した時期で、少し前の時代のモーツァルトの時代に比べると半音階などが容易に演奏できるようになった時期でした。
そのため、この時期はマイアベーアやメンデルスゾーンなど多くの作曲家がベールマンのために曲を作っていますが、とりわけウェーバーは熱心にベールマンのための曲を作りました。コンチェルティーノ、クラリネット協奏曲、協奏的大二重奏曲などと、クラリネット五重奏曲です。
この五重奏曲は、クラリネットが高度な技術が要求されますが、その反面弦楽四重奏が伴奏的な役割が強いため、協奏曲的色合いが強いものです。

構成は通常の多重奏曲同様4楽章で、第1楽章はテンポの速いソナタ形式、第2楽章は三部形式の緩徐楽章、第3楽章はシンコペーションやヘミオラを多様したスケルツォ風のメヌエット、第4楽章はロンド形式の華やかな曲になっています。

 

2021年9月23日 (木)

9月23日 名曲100選 海外のロック篇・3 天国への階段

レッド・ツェッペリンは1968年にデビューした、イギリスのハ-ド・ロック・バンドです。

伝説的なギタリストのひとり、ジミー・ペイジを中心に、イギリス最高のドラマーとも言われるジョン・ボーナム、ボーカルのロバート・ブラント、ベース及びキーボードのジョン・ポール・ジョーンズの4人組バンドです。

「天国への階段」はシングル化されていませんが、アルバム「レッド・ツェッペリンⅣ」の中の曲で、アコースティックなサウンドのバラード曲です。冒頭から続くジミー・ペイジによるアコースティックなフレーズは、我々の世代の多くのアマチュアギター弾きがコピーして演奏してました。

このフレーズが延々と繰り返されますが次第に楽器や音量を増してクライマックスに至ります。

 

2021年9月22日 (水)

9月22日 名曲100選 歌劇のアリア篇 3 私のお父さん

イタリア・オペラを代表する作曲家といえば、プッチーニとヴェルディを思い起こします。年代的にはヴェルディが19世紀半ばから後半にかけて、プッチーニは19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍しているので、重なる時期も非常に短く、しかもプッチーニがヴェルディの後継者だったかというと、そんな事は無さそうです。
それは作風が全く違う事でも想像できます。ヴェルディの作品が「男性的」「劇的」で大掛かりなものが多いのですが、プッチーニは「女性的」「抒情的」で比較的コンパクトな作品が多いという特徴があります。
ヴェルディはかっちりとした構成で古典的な作曲法ですが、プッチーニはメロディを重視し、伴奏のみでもアリアのメロディがはっきりわかるような作風です。


そのため、歌劇自体の評価はヴェルディの方が高いのですが、その中のアリア単独では(特に女声の)圧倒的にプッチーニの人気が高いようです。
CDやガラコンサートなどに取り上げられる曲の頻度を(勝手に)評価するとS級の曲は
ヴェルディは「椿姫」の「ああ、そはかの人か~花から花へ」、それに対してプッチーニは、「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」、「蝶々夫人」」の「ある晴れた日に」、「トスカ」の「歌に生き、恋に生き」、「ラ・ボエーム」の「私の名はミミ」「私が町を歩くと」と、プッチーニのものが遥に多い事でわかります。


今回取り上げる「私のお父さん」は1918年に作曲された1幕物三部作(他は「外套」と「修道女アンジェリカ」)のひとつ「ジャンニ・スキッキ」の中の曲で、未完で終わった「トゥーランドット」を除いてプッチーニ最後のオペラであり、唯一の喜劇的作品でもある重要な作品です。

「ジャンニ・スキッキ」は大富豪ブオーゾが全財産を修道院に寄付するという遺言を残して死んだところから始まります。ブオーゾの甥っ子リヌッチョは遺産をあてにして恋人のラウレッタと結婚することを目論んでいたのですが、それが不可能になり落胆していたところに、ラウレッタの父親ジャンニ・スキッキが登場。リヌッチョは知恵を貸してくれるようにスキッキに頼むが、他の親戚がスキッキが田舎者である事を馬鹿にするので協力を断ります。そこで、ラウレッタが父親に涙ながらに協力を頼み込む歌が「私のお父さん」です。
スキッキは娘の頼みを仕方なく引き受け、自分がブオーゾになりすまして公証人を呼んで新しい遺言書を偽造、その内容は遺産は一部を除いて親戚で等分、但し最も価値のある「ロバ、家、粉ひき場」はリヌッチョにというもの。親戚は怒りますが偽造に加担したことがわかれば罰を受けるのでシブシブ偽物の遺言を呑み、リヌッチョとラウレッタは愛を成就できるという内容。
「私のお父さん」は原題「O mio babbino caro」としても知られ、クラシック以外でも様々な分野で使われる美しく、抒情的なアリアです。


 

2021年9月21日 (火)

9月21日 名曲100選 フォーク・ニューミュージック篇・3 どうにかなるさ

1960年代後半のGSブームは、ドラム、エレキギター、エレキベース中心の音楽なので、後にロックミュージックにつながる音楽と想われがちですが、実際のところはいくつかの路線が入り混じった音楽スタイルでした。ベンチャーズの影響が顕著なロックバンド、フォーク・ミュージックの延長線上のバンド、歌謡バンドと言ってもいいようなグループ。元々アマチュアで活動していたグループがプロデビューするパターン、芸能プロダクションが寄せ集めて作ったバンド・・・

そんな中で田辺昭知が人材を集めて結成した ザ・スパイダースは後に芸能プロダクション 田辺エージェンシーを設立する田辺の目によって音楽的にもキャラクター的にも非常に優れたメンバーを集めることができました。
実際、スパイダース解散後、
キーボードの大野克夫は大野克夫バンドを結成し作曲家としても活躍しました。三木聖子や石川ひとみの「三枚の写真」、五木ひろし&木の実ナナの「居酒屋」、柏原よしえ「第二章・くちづけ」、沢田研二「勝手にしやがれ」「憎みきれないろくでなし」や「太陽にほえろ」などのドラマ音楽を担当しています。
リードギターの井上孝之は後に井上尭之に改名して井上尭之バンドを結成し「居酒屋兆治」「火宅の人」「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」など多くの映画やテレビドラマの音楽を作曲・演奏しています。
ボーカルの井上順、堺正章はソロ歌手に転向し、歌、ドラマ等で活躍。
そして、父親がジャズシンガーだったかまやつひろしはソロ歌手やバンド活動のほか俳優としても活躍しました。

どうにかなるさ は1970年4月に、ザ・スパイダース在籍中に発売されたシングルで、カントリー・ミュージックに影響を受けた曲です。

 

2021年9月20日 (月)

9月20日 名曲100選 交響曲篇・3 交響曲第3番「嘆きの歌の交響曲」

名曲100選、交響曲の3作目は、グレツキの交響曲第3番「嘆きの歌の交響曲」をご紹介します。
グレツキは20世紀後半に活躍したポーランドの作曲家。初期作品は不協和音やセリー音楽的な作品が多かったのですが、1970年頃からそれらの現代技法から大きく転換していきました。

交響曲第3番は、転換後の代表作となった作品です。
管弦楽とソプラノ独唱のための作品で、4管編成の大編成ですが、オーボエを欠いており、その事がこの曲全体の暗さの一因ともなっています。
この曲は1976年に作曲されましたが、有名になったのは1992年頃からです。この曲の第2楽章がイギリスのラジオで放送されて大反響を呼び、評判が評判を呼んで欧米でCDが30万枚以上売れたそうです。

3つの楽章からできていて、それぞれの楽章がポーランド女性が書いた詩や祈りで構成されています。
第1楽章は15世紀後半のポーランドの修道院の短い祈り(聖十字架修道院の哀歌)で、聖母マリアがイエスとの決別を嘆き悲しむ詩になっています。
管弦楽の演奏の後、歌が入ってきますが、本当に「嘆き」そのものという曲調です。
第2楽章はナチスドイツの秘密警察にあった独房の壁に刻まれた短い祈り。1944年に投獄された18歳の女性の言葉です。「ママ、どうか泣かないで」から始まる短い祈りがラジオ放送での大反響の理由のひとつだったようです。
第3楽章はポーランドのオボーレ地方の方言による民謡で、戦いで息子を失った悲しみを切々と訴える年老いた母親の心境が歌われた悲痛な歌詞です。

引用したYou Tubeは、大反響となったイギリスの放送で使われたアップショウのソプラノ、ジンマン指揮ロンドン・シンフォニエッタの演奏です。

2021年9月19日 (日)

9月19日 名曲100選 管弦楽曲篇・2 ロデオ

アメリカを代表する作曲家のひとりコープランドが1942年に作曲したバレエ音楽と、その組曲。
バレエ・リュス・ド・モンテカルロの委嘱により作曲されました。村一番のカウボーイに夢中になったお嬢さんのドラマティックな人生を描いたバレエ作品です。

演奏会用組曲は、バレエ音楽を元に「ロデオより4つのダンスのエピソード」と題した曲で、1.カウボーイの休日、2.畜舎の夜想曲、3.土曜の夜のワルツ、4.ホーダウンからなっています。

カウボーイの休日は、いかにもカウボーイの音楽という軽快な音楽、畜舎の夜想曲は、荒馬たちも寝静まった畜舎の昼間の喧騒との対比が美しい曲、土曜の夜のワルツはいかにもアメリカ音楽っぽい、ワルツなんだけれど果敢な表情を崩さないアメリカのワルツですね。ホーダウンは、アメリカ民謡「ナポレオンの退却」に基づく音楽で、この部分のみ演奏される事も多いし、CMやショーなどで使われる事もある有名な曲。エマーソン・レイク&パーマーはロック風にアレンジしてアルバム「トリロジー」に収録しています。

 

2021年9月18日 (土)

9月18日 名曲100選 映画音楽篇・2 フォロー・ミー

「フォロー・ミー」は、1972年(日本では1973年)に公開された映画です。
監督は、「第三の男」などで知られるキャロル・リード、主役のベリンダを演じるのは「ジョンとメリー」、「華麗なるギャツビー」などのミア・ファロー。夫のチャールズを演じるのはマイケル・ジェイストン、探偵クリストフォールは、「屋根の上のヴァイオリン弾き」のトポルが演じています。

上流階級出身で公認会計士のマイケルは、気ままな旅をしていたアメリカ生まれのベリンダを知り合い結婚しました。やがて気ままなベリンダのと厳格なマイケルの間がギクシャクしていき、マイケルはベリンダの浮気を疑って、探偵クリストフォールに素行調査を依頼。
クリストフォールの奇妙な尾行が始まります。ベリンダは自分を省みてくれない夫への倦怠感から街を歩き回っているだけでしたが、やがてクリストフォールの尾行に気がつき、次第に好意を抱いていきます。それに気が付いたクリストフォールはこの夫婦の仲を取り持ち去って行きます。

日本の映画監督周防正行氏は、この映画が好きで「Shall we ダンス?」で柄本明演じる三輪徹はサラリーマン時代に見た「フォロー・ミー」に影響され探偵になってしまったという設定になっています。三輪徹の名前も、「ミア・ファロー」=三輪、「トポル」=トオル(徹)で名づけたそうです。

音楽はジョン・バリー。テルマ・キーティングが歌う主題歌「フォロー、フォロー」は随所に使用されています。

 

2021年9月17日 (金)

9月17日 名曲100選 室内楽曲篇・2 愛の挨拶

エルガーが1888年にキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲。
ピアノ独奏や、ヴァイオリンとピアノ、チェロとピアノ、管弦楽など様々な版が残されていますが、最も一般的なのはヴァイオリンとピアノ版でしょうかね。

エルガーとアリスの結婚には多くの障害がありました。まだ作曲家としては駆け出しの無名作曲だったエルガーはアリスより8歳も年下(アリスは当時39歳)。アリスの父親は陸軍少将(すでに他界していた)、母方の曽祖父は教会学校の創始者。エルガーはカトリック、アリスはプロテスタント等の理由で、アリスの親族はこの結婚を認めない、という反対を押し切っての結婚でした。

そんな困難な状況の中で結婚を貫いたエルガーのアリスへの気持ちの強さが、この曲を生んだのでしょう。
シンコペーションの伴奏の乗って演奏される旋律は、そんな苦労を全く感じさせない愛情たっぷりのメロディになっています。

 

2021年9月16日 (木)

9月16日 名曲100選 海外のロック篇・2 気になる女の子

私は前回アフター・ザ・ビートルズ世代と書きましたが、本格的に洋楽を聴き始めたのが中学校の頃。日本ではあちこちで洋楽ヒットチャート番組などがラジオで放送されていて、このヒットチャートを聴き始めたのが1971年の秋頃からでした。

その聴き始めた頃にヒットチャートを賑わしていたのが、レッドツェッペリンの「ブラック・ドッグ」、グラスルーツの「恋は二人のハーモニー」と、このメッセンジャーズの「気になる女の子」などでした。

メッセンジャーズは1962年に結成され幾度かメンバー交代を経て最大のヒット「気になる女の子」を出した翌年解散しています。
この曲は、2005年大塚製薬「アミノバリュー」、2014年アサヒビール「アクアゼロ」、2021年スズキ「ハスラー」のCMにも使われています。

ロックンロールでも、この時代以降人気を博すヘヴィ・ロックでもないポップで軽快な曲。1971年ごろのロックはまだ軽快な曲が多かった記憶があります。

 

2021年9月15日 (水)

9月15日 名曲100選 歌劇のアリア篇・2 ミカエラのアリア「何を恐れることがありましょう」

世界中で最も人気の高い歌劇のひとつにビゼーの歌劇「カルメン」があります。原作はメリメの小説ですが、原作に登場しない人物のひとりが、ドン・ホセの許婚者ミカエラ。

第1幕では田舎から衛兵の伍長ホセ元を訪ね、ホセの母親から託された手紙を渡します。
第3幕では、カルメンの色香に騙され盗賊団に入ってしまったホセを追って、アジトの山奥を訪ねホセを連れ戻しに来ます。ここで歌われるのが「何を恐れることがありましょう」です。ミカエラはそこで母の危篤を伝え、ホセはカルメンに「待っていろよ」と言い残して母の元へ向かいます。
ミカエラの出番はここまで。純朴な娘は、大概オペラでは主人公の身代わりとなって命と引き換えに主人公を助けるというパターンが多いような気もするのですが、このオペラはカルメンが全てのいいところを取っていってしまうので、ミカエラの出番はここまで。
単独のアリアも1曲なので、とっても影が薄いというのが実際のところです。

その唯一のアリアが、カルメンの中で最も美しいメロディを持つ曲。組曲ではノクターンの扱いを受け、ヴァイオリンソロを中心とした曲に編曲されています。


 

2021年9月14日 (火)

9月14日 名曲100選 フォーク・ニューミュージック篇・2 水色の街

1974年から75年にかけて活動した、「三輪車」という大学生の3人によるフォークグループのデビュー曲であり最大のヒット曲が、「水色の街」です。

前年には恋人もいなくて寂しく夏をすごした若者に、今年は子供のような無邪気な恋人が出来た喜びをストレートに歌った歌。メンバーのひとりで後に作曲家として活動した山崎稔が作詞作曲しています。

メロディも歌い方も歌詞も、全てが無垢な恋への喜びを表現している幸せな気分になる曲です。難しい屁理屈は不用で聞いてもらえば良いと思います。

 

2021年9月13日 (月)

9月13日 名曲100選 交響曲篇・2 交響曲第1番(ベートーヴェン)

名曲100選 交響曲篇の第2曲目は、ベートーヴェンの交響曲第1番ハ長調op.21です。


ハイドンが形式を整え、モーツァルトが発展させた交響曲の分野を、クラシック音楽のひとつの完成形として確立させたのがベートーヴェンです。その初めての作品が第1番です。形式的には第1楽章ソナタ形式の速い楽章、第2楽章は緩徐楽章、第3楽章メヌエット、第4楽章速い楽章というハイドンから続く形式を踏襲していますが、そこはベートーヴェンらしい革新的な事にトライしています。


第1楽章では、序奏部の始まりの部分で属7の和音(終止形として使われる終止音の主和音の直前の和音)からいきなり始まるという奇抜さ、続く序奏も主調であるハ長調に行き着くまでの不安定な調性という従来の古典を逸脱したもので始まります。
第1主題の、ド-ソシ-ドという動機が全楽章にわたって用いられ、全曲の統一感をもたらしています。


第2楽章は、緩徐楽章ではありますがフーガ風に開始されます。


第3楽章はメヌエットですが、急速なテンポが指定され(Allegro molto e vivace)、スケルツォの性格が強く出ています。
第4楽章も序奏がつき、なにやらもどかしい上行のフレーズがヴァイオリンによって形を変えながら繰り返され、たどりついて先は弦楽器の刻み音に乗って演奏される軽快な主題。


で、私のイチオシの場所は、終楽章のコーダが始まる直後。フェルマータの後、第1主題の断片から第1主題へとpで静かに演奏されたと思ったらいきなり f の大音量になるところ。結構カッコ良いと思いませんか?下の映像の部分です。



という事で、ベートーヴェンの中でも地味に見られるこの第1番ですが、結構好きな曲です。


 

2021年9月12日 (日)

9月12日 名曲100選 管弦楽曲篇 1 南国のバラ

名曲100選の日曜日は、クラシック音楽のオペラの序曲や中間曲を除く管弦楽作品を取り上げます。管弦楽作品は、劇付随音楽だったり、バレエ音楽だったり、交響詩だったりと本当はひとくくりにしてはいけないのでしょうが、細かく分けるとキリが無いので、ひとまとめにしました。
その為に100選の候補曲は数百曲にも及んでしまうので、できるだけ年代や作曲家に偏らないように(それでも偏りは出てきてしまいますが)選ぼうと思います。

1曲目は、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「南国のバラ」です。オペレッタ「女王のレースのハンカチーフ」のモチーフをアレンジして、このオペレッタを大変に気に入ったイタリア国王ウンベルト1世に献呈した曲。
この曲は、そういう経緯で作られたので元々舞踏を目的に作曲したものではないので、序奏でいきなり第2ワルツのメロディが優美に演奏されます。舞踏用のワルツでは、踊りの準備のために2拍子系の序奏がある曲が多いのですが、この曲ではワルツが序奏に使われています。

第1ワルツは躍動感あふれるワルツ、第2ワルツはこの優美だけれど憂いを含んだワルツ、第3ワルツは優雅でダイナミックなワルツ、第4ワルツは動きのあるワルツになっています。

 

2021年9月11日 (土)

9月11日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇  1

名曲100選 土曜日は、洋画の映画音楽です。

今日取り上げるのは、「ドクトル・ジバゴ」のララのテーマ。1965年公開のアメリカとイタリアの合作で、監督は「アラビアのロレンス」「戦場にかける橋」などのデヴィッド・リーン。原作はロシアの作家パステルナークの同名小説。

医師で詩人のユーリ・ジバゴ(オマー・シャリフ)と妻トーニャ(ジェラルディン・チャップリン)、互いに惹かれながら結ばれる事がなかったラーラ(ジュリー・クリスティ)とのロシア革命に翻弄された愛を、ユーリの兄イエブグラフが語る3時間以上の超大作。

音楽は「アラビアのロレンス」などのモーリス・ジャールが担当。1965年のアカデミー作曲賞を受賞しています。中でも「ララのテーマ」は作品の中でも重要な役割を受け持つバラライカというロシアの民俗楽器の大合奏を中心としたドラマティックな音楽になっています。

 

2021年9月10日 (金)

9月10日 名曲100選 室内楽篇 1 ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」

金曜日の名曲100選は、クラシック音楽の室内楽曲を取り上げます。室内楽曲と小編成の管弦楽曲の区別も結構曖昧で、特に管楽合奏曲とか弦楽合奏曲を室内楽曲に分類するのか、管弦楽曲に分類するのか難しいところです。
なので、1つのパート譜を複数の人数で演奏する事を想定して作られたものは管弦楽曲に分類しました。
という事で、室内楽曲は2種類以上の楽器による合奏で、1つのパート譜を1人で演奏するもの。具体的にはピアノソナタや無伴奏のソロ楽器による演奏を除くソナタなど、弦楽〇重奏曲、管楽〇重奏曲、ピアノ〇重奏曲などの曲とします。時々?と思う曲が入っていてもお許しください。

最初にとりあげるのは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調op.24です。
完成したのはハイリゲンシュタットの遺書を書いた前年、既に難聴が進行している時期です。第4番イ短調と並行して作曲されました。
第5番は全楽章長調で非常に明るい伸びやかな曲になっています。

第1楽章は流れるようなメロディと跳躍の組み合わせによる美しい旋律の第1主題が印象的な流麗だがそれだけではない明るさを持つ楽章。
第2楽章はピアノの分散和音に乗っかった装飾豊かな旋律からはじまる緩徐楽章
第3楽章は頭打ちと後打ちが絡み合うスケルツォ楽章ですが、1分少々という短いものなので、ちょっと手抜き?
第4楽章は非常に軽やかなメロディから始まるロンド楽章。

楽章を通して、非常に溌剌とした中でも美しさや力強さも表現された曲です。複雑な形式は持たないオーソドックスな構成なのですが、ヴァイオリン・ソナタの王道を行く曲だと思います。

 

2021年9月 9日 (木)

9月9日 名曲100選 海外ロック編・1 アメリカン・バンド

木曜日は洋楽のロック音楽。ロックとポップスを区別する明確な区分は難しいのですが、一緒にするとあまりに膨大な曲の中から100曲を選ぶのはもっと難しいので、とりあえず分けてみました。

私も現在はクラシック音楽をやっていますが、高校でオーケストラ部に入るまではクラシック音楽なんて殆ど聴いたこともなく、専らロックを聞きまくってました。世代的に言えばアフター・ビートルズ世代で、ロックミュージックも、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、カントリー・ロック、ブラス・ロック、グラム・ロックなんていう区分けがされている時代でした。

ロックミュージックの1曲目は、これぞ典型的なアメリカン・ロックというような曲、グランド・ファンク・レイルロード(以下GFR)の「アメリカン・バンド」です。

1969年にドラムのドン・ブリュワーとギターのマーク・ファーナーを中心に結成されたGFRの最大のヒット曲が、1973年の「アメリカン・バンド」です。初の全米第1位となる大ヒットを記録した曲で、プログレなどへ進化していったロックの原点回帰となるような、シンプルなハードロックの曲です。

 

2021年9月 8日 (水)

9月8日 名曲100選 オペラの中の歌曲篇その1 神よ平和を与えたまえ

水曜日は、オペラの中のアリアや合唱曲などを取り上げます。
本当はオペラ自体を取り上げれば良いのですが、全曲を目で見たオペラは非常に少なく、CDで聴いた音楽だけでオペラを語るのは正しいとは思えないので、その中で使われた歌や合唱曲を音楽作品として取り上げようと思って、「オペラの中の歌曲」にしました。
従って、ひとつのオペラの中から複数の曲を取り上げる事もあります。

今日はヴェルディの歌劇「運命の力」の第4幕第2場で歌われるレオノーラのアリア「神よ平和を与えたまえ」です。
スペインの貴族の娘レオノーラは恋人で、スペインに滅ぼされたインカの血を引くアルヴァーロとの結婚を父親に反対され駆け落ちしようとしたところを父親に見つかってしまい、ピストルの暴発によって誤って父親を殺してしまいます。
その場を逃げ出した二人は逃走中にはぐれてしまいお互いが死んでしまったと勘違いしてしまい、レオノーラは修道院にたどり着き修道院の洞窟で世を捨てて生きようとします。

レオノーラの兄ドン・カルロはアルヴァーロを見つけ決闘をしようとしますが、アルヴァーロは修道院に身を隠していましたが、ドン・カルロに見つけられ決闘となり、アルヴァーロが勝利します。アルヴァーロは修道院の洞窟の隠者に最期を見届けてもらおうと洞窟に入りますが、そこにいたのはレオノーラ。二人は再会を喜びますが、瀕死のカルロが最後の力を振り絞ってレオノーラを刺殺してしまう、というストーリー。
「神よ平和を与えたまえ」は洞窟での敬虔な祈りの歌です。前奏は序曲にも使われているすメロディです。

 

 

2021年9月 7日 (火)

9月7日 名曲100選 フォーク・ニューミュージック篇その1 主人公

火曜日は日本のフォーク・ニューミュージックを1曲ご紹介します。

第1回目は、さだまさしの「主人公」。
1978年発売のアルバム「私花集」の最後の曲であり、さだファンの人気投票では必ずと言っていいぐらい1位になる人気曲。
メロディも素敵ですが、「自分の人生の中では、たとえそれがとっても小さい物語であっても、自分が主人公なんだよ。だから自分の思った道を進みなさい」と歌っている人生の応援歌のひとつです。
1988年には初のCDシングルとして「まほろば」とのカプリングでリリースしています。


 

2021年9月 6日 (月)

9月6日 名曲100選 交響曲篇その1 交響曲第25番(モーツァルト)

2010年から10年以上に渡って掲載してきた 今日の音楽 に変わって、今日から「名曲100選」と題して様々なジャンル毎に100曲(ぐらい)ずつの音楽を紹介していきます。

曜日毎に異なるジャンルをご紹介します。最初は
月曜 クラシック 交響曲
火曜 日本のフォーク・ニューミュージック
水曜 クラシック 歌劇のアリア
木曜 洋楽 ロック篇
金曜 クラシック 室内楽曲
土曜 映画音楽(洋画)
日曜 クラシック 管弦楽曲(舞台作品の序曲は除く)
を連載していきます。
明確な順位付けはしませんが、あくまでも個人的な順位を仄めかす事もありますので悪しからず。

交響曲の口火を切るのは、モーツァルトの交響曲第25番ト短調 K.183(173dB)です。
モーツァルトの番号つきの交響曲は欠番となっている37番を除くと40曲もあるのですが、短調の曲はわずかに2曲。そしてその2曲ともト短調という調性です。
ト短調は変ロ長調の平行調ですので多くの管楽器が得意とする調性であると同時に、基音がヴァイオリンの最低音という事もあり器楽曲としては非常に扱い易い調性です。
この曲の特筆すべき点はホルンを4本使用している事。他の管楽器はオーボエとファゴット各2本のみなので、かなり特殊な編成ですが、これは当時のホルンがバルブのない楽器だったため、自然倍音しか出せず2本では制約が大きかった事が大きな要因です。

超有名なもう1つのト短調の交響曲第40番に比べて知名度が低かったこの第25番を有名にしたのは映画「アマデウス」。年老いたサリエリが狂気の中で自分を傷つける冒頭の場面で第1楽章の冒頭が使われ、より広く知られるようになりました。

 

2021年9月 5日 (日)

今日の音楽 9月5日 ピアノ協奏曲第4番(プロコフィエフ)(再掲載)

プロコフィエフのピアノ協奏曲第4番変ロ長調op.53は、プロコフィエフの死後1956年9月5日にジークフリート・ラップのピアノ、ベルリン放送交響楽団の演奏で初演されました。

ピアノ協奏曲第4番は、第一次大戦で右腕の負傷し切断したピアニストウィトゲンシュタインの依頼により作曲された多くの作品のひとつです。ラヴェルが「左手のためにピアノ協奏曲」を作曲したのもその依頼によるものでしたが、片手だけで演奏するピアノ作品で高い芸術性を表現するのはなかなか難しいようで、ラヴェルの曲は、ウィトゲンシュタインが初演に際して自分が弾きやすいように大幅に手を加えてしまい仲が険悪になりました。プロコフィエフの第4番も、ウィトゲンシュタインから理解不能(実際は彼にとって技術的に演奏不能だったとも言われています)と言われ、結局プロコフィエフが生きている間には演奏されませんでした。

1956年に第二次大戦で右手を失ったラップがレパートリーを探していたところ、たまたま目録で見つけてプロコフィエフの未亡人に連絡して楽譜を送ってもらい、初演にいたりました。

 

2021年9月 4日 (土)

今日の音楽 9月4日 2つのノルウェーの旋律(グリーグ)(再掲載)

ノルウェーの作曲家グリーグは1907年9月4日にベルゲンで亡くなりました。

グリーグは数多くの作品を作曲しましたが、特にピアノ曲には優れた作品が多く「北欧のショパン」とも呼ばれています。

グリーグは生涯弦楽合奏曲を4曲残していますが、全て歌曲やピアノ曲からの編曲です。1曲は「ホルベルク組曲」ですが、残りの3曲は全て「2つの・・・」という曲。「過ぎし春」が有名な「2つの悲しい旋律」、「ノルウェーの旋律」という曲を含む「2つの旋律」、そして「2つのノルウェーの旋律」です。この曲はピアノ曲を編曲したもので、第1曲が「民謡風に」、第2曲は「牛飼いの踊り」と「農夫の踊り」を繋げたものです。他の弦楽合奏曲は抒情的な曲ですが、この曲は楽しい曲です。

 

 

2021年9月 3日 (金)

今日の音楽 9月3日 管弦楽のための5つの小品(シェーンベルク)(再掲載)

シェーンベルクの管弦楽のための5つの小品は1912年9月3日にロンドンでヘンリー・ウッド指揮クイーンズ・ホール管弦楽団によって初演されました。

シェーンベルクにとっては、後期ロマン派に属する音楽から無調性へ向かう過渡期の作品で、1909年に作曲され1922年には改訂が加えられています。ベルクの「管弦楽のための3つ小品」やウェーベルンの「管弦楽のための6つの小品」などに影響を与えた作品としても知られており、第3曲の「色彩」は史上初の音響作曲法による作品として作曲科のアナリーゼに使用されるという重要な作品となっています。

5曲は、完全に独立した曲で編成も曲ごとに異なっています。第1曲「予感」、第2曲「過去」、第3曲「色彩」、第4曲「急転」、第5曲「オブリガート・レチタティーヴォ」からなっています。

 

2021年9月 2日 (木)

今日の音楽 9月2日 交響曲第2番(ウォルトン)(再掲載)

イギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトンの交響曲第2番は、1960年9月2日にエジンバラ音楽祭で初演されました。プリッチャード指揮ロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でした。

日本では、イギリスの作曲家はイマイチ評価が低いですねぇ。20世紀の作品でもドイツやロシアの音楽のように尖がったところは無くて心地よかったり元気よかったりで聴き易いんですけど、ヴォーン=ウィリアムズとエルガーとブリテンの少しの作品とホルストの「惑星」ぐらいしか知られてないですね。

そんな作曲家の一人がウォルトン。ほぼ独学で作曲を学んでいますが、上記の作曲家やシベリウス、ストラヴィンスキー、ヒンデミット、プロコフィエフなどの作品から学んでいて、オリジナリティには乏しいですが、それが逆にウォルトンのオリジナリティなんでしょう。新ロマン主義、新古典主義の音楽にジャンルわけされる作品は相当な数にのぼります。

交響曲第2番は、晩年の作品で3つの楽章からできています。
編成は3管編成で、ピアノ、チェレスタ、2台のハープという大きな編成です。終楽章はパッサカリアですが、十二音技法を取り入れた作品になっています。ヨーロッパでは尖った音楽=前衛音楽が全盛期で、こういう古典的なものは酷評されていたのですが、最近はこういう音楽も見直される傾向になっており、特に研究熱心なウォルトンの精緻な技巧は評価を上げているようです。

 

2021年9月 1日 (水)

今日の音楽 9月1日 宵待草(再掲載)

1934年9月1日は、画家であり詩人であった竹久夢二の命日です。

夢二は、独特の美人画をはじめとする大正浪漫を代表する画家であり、雑誌の挿絵、書籍の装てん、浴衣のデザインなども手がけ、グラフィック・デザイナーの魁ともいえる芸術家でした。一生中央画壇に出ることなく、大衆に人気のある作家でした。

また詩作も残していますが、「どんたく」という詩集の中の「宵待草」は多忠亮によって曲が付けられ一世を風靡すると共に、今でも広く歌われています。

 

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