今日の音楽 7月31日 交響詩「プロメテウス」(再掲載)
1886年7月31日はフランツ・リストの命日。
リストといえば、まずは超絶技巧のピアニストであり、これが練習曲?というような超絶技巧のエチュードの作曲家というのが頭に浮かびます。
また、ベートーヴェンの交響曲全曲やワーグナーの作品をピアノ1台(または2台)で弾けるように編曲したアレンジャーという面もあります。
実際にはドイツ系の人でありながら、生地のハンガリーの音楽を愛し紹介し、自分はハンガリー人だと言っていたという面もあります。
その他評論家の側面、スメタナへの資金援助やグリーグの紹介など音楽家が世に出る手助けを行っていたなど、自身のピアノ演奏会を聴いて絶賛を受けたベートーヴェンとの出会いから娘婿ワーグナーまでの時代の音楽の橋渡しとして非常に重要な役割を演じた音楽家のひとりでした。
そして、ベルリオーズが生み出した標題音楽を交響詩という分野で確立させた作曲家です。リストは交響詩第3番と付けられている「レ・プレリュード」をはじめ13曲の交響詩を生み出しました。演奏会で頻繁に取り上げられているのは「レ・プレリュード」だけですが、第2番のタッソー、悲劇と勝利や第6番のマゼッパもなかなかの作品です。(雰囲気はレプレに似てるけど)
その中で、本日の1曲は第5番の「プロメテウス」です。プロメテウスは人間に「火」を与えてゼウスの怒りを買い、岩山に縛り付けられていたところをヘラクレスに救われるというギリシア神話の神で、この曲はゼウスの怒りと解放の喜びを描いた曲です。中間部では、「火」を得たがために文明を築いくいく困難な過程も表現しています。
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