今日の音楽 6月24日 ピアノ五重奏曲(ブラームス)(再掲載)
ブラームスという作曲家は、クラシック界の最重要作曲家のひとりでありながら管弦楽の為の作品は非常に少ない作曲家です。ピアノ連弾から編曲したハンガリー舞曲(ブラームス自身の編曲は3曲だけ)を除くと、4つの交響曲、4つの協奏曲、2つの演奏会用序曲と2つのセレナード、ハイドンの主題による変奏曲だけです。その他歌劇も書いていないですし、これ程の作曲家がなぜ?という疑問も無いわけではありません。
それとは逆に室内楽作品を多く作曲しています。まず思い浮かべるのは弦楽六重奏曲第1番でしょうか。第2楽章のルイ・マル監督の「恋人たち」に使われてたロマンチックな旋律が特に知られています。
1868年6月24日に初演されたピアノ五重奏曲は、完成するまでに紆余曲折を経ています。最初は弦楽五重奏曲として作曲されましたが試演の評価が悪かったため破棄され2台のピアノのためのソナタに書き換えられています。このソナタはかなり良い評価だったのですが、友人の助言を受け入れてピアノ五重奏に再度書き直しました。これがピアノ五重奏曲が作られた経緯です。この曲はブラームスとしては半音階を多様したりとかなり冒険的な音楽になっています。
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