今日の音楽 5月3日 前奏曲第1巻
ドビュッシーの前奏曲第1巻は1911年5月3日にモルティエのピアノで初演されました。
ドビュッシーが1909年12月から翌年2月にかけて作曲した様々な国の舞曲をモチーフとした前奏曲集。第2巻は1911年から1913年にかけて作曲されています。
第1巻は12曲からなります。
第1曲 デルフィの舞姫 古代ギリシャの神殿で巫女が踊る情景の幻想で、サラバンド風の荘厳な曲です。
第2曲 ヴェール(帆) 曲中の殆どの音が全音音階になっています
第3曲 野を渡る風 トッカータ風の曲。
第4曲 夕べの大気に漂う音と香り ボードレールの詩の一節から採られた題名で夕暮れのイメージ
第5曲 アナカプリの丘 タランテラ舞曲と中間部のナポリ民謡風のメロディからできています
第6曲 雪の上の足跡 エレジー。引きずるようなリズムが寂寞感と孤独感を表現
第7曲 西風の見たもの 嵐の様々な表情を斬新な響きで表現
第8曲 亜麻色の髪の乙女 抒情あふれるメロディの曲。ド・リールの詩の一節からタイトルを採ったもので、この曲集中最も有名な曲
第9曲 とだえたセレナード ギターのように と書かれているスペイン風のセレナード
第10曲 沈める寺 ケルト族の伝説による曲。不信心によって海に沈んだ大聖堂が霧の中に浮かび上がり、再び沈んでいきます
第11曲 パックお踊り シェイクスピアの「真夏の夜の夢」に登場する悪戯好きの妖精パックが動き回る様子
第12曲 ミンストレル 白人が黒人に扮して歌い踊るユーモアたっぷりのミンストレル・ショーの情景でケークウォークのリズムが使われています
« 今日の音楽 5月2日 ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲 | トップページ | 今日の音楽 5月4日 ルーマニア狂詩曲第1番 »
« 今日の音楽 5月2日 ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲 | トップページ | 今日の音楽 5月4日 ルーマニア狂詩曲第1番 »
コメント