今日の音楽 5月30日 ヴァイオリン・ソナタ(ラヴェル) (再掲載)
ラヴェルのヴァイオリンソナタは1927年5月30日にパリのサル・エラールでエネスコのヴァイオリン、ラヴェルのピアノで初演されました。
1922年から5年間かけて作曲したラヴェル最後の室内楽曲で、親友の女流ヴァイオリニスト ジュルダン・モランジュに献呈されましたが、彼女が当時リューマチを患っていたため初演はエネスコに託されました。
ラヴェルの後期の作品同様、ジャズの風味が加味されていて、第2楽章は「ブルース」と題されています。また最終楽章は超絶技巧が要求される無窮動で、15分程度という簡潔な曲です。ラヴェルの作風どおりの厳格な古典的形式を踏襲していますが、複調を採用したり上記のようなジャズの要素を取り入れたりと、ラヴェルの室内楽曲を代表する曲のひとつになっています。
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