今日の音楽 3月6日 椿姫
ヴェルディの歌劇「椿姫」は1853年3月6日にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されました。
ヴェルディの代表作であると共に、オペラの代表作のひとつ。原題のラ・トラヴィアータは「道を踏み外した女」という意味だそうです。
つい先日、ジェルモンのアリア「プロヴァンスの海と陸」を取り上げてストーリーなどはそちらに書いていますので、ここでは省略。
音楽について少し取り上げます。前奏曲は第1幕前と第3幕前の2つ。両方とも同じ哀愁たっぷりのメロディから始まりますが第1幕への前奏曲は第2幕のヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる場面の旋律に変わっていきます。
第1幕の最初の見所は、アルフレードとヴィオレッタのデュエットとパーティーの参加者による合唱による「乾杯の歌」。第1幕の最後はヴィオレットが、アルフレードを自分の運命の人ではないかと心を動かされるものの、自分は花から花へ渡り歩く蝶のようなものとそれを否定する女心を歌ったアリア「そは彼の人か~花から花へ」で幕切れとなります。
第2幕ではヴィオレッタとの生活の幸せを歌うアルフレッドのアリア「燃える心を」から始まり、ジェルモンがヴィオレッタに裏切られた(実はヴィオレッタの芝居)アルフレードを慰め故郷に帰ろうと歌う「プロヴァンスの海と陸」。
第3幕はアルフレードはヴィオレッタの元に戻るが、既にヴィオレッタは結核に冒されており瀕死の状態。パリを離れて田舎で静かに暮らそうと歌うデュエット「パリを離れて」を歌い、やがて息を引き取ります。
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