今日の音楽 3月31日 ルサルカ
ドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」は1901年3月31日にコヴァジョヴィッツの指揮でプラハ国民劇場で初演されました。
ルサルカはスラヴ神話に登場する水の精霊で、水の事故で亡くなった女性や赤ん坊などの化身です。人間の王子に恋をして魔法使いに人間の姿に変えてもらいますが、人間の姿の間はしゃべれません。恋人が裏切った時にはその男とともに水底に沈むというのが条件。
やがて王子と結婚しますが、祝宴の時も口をきかないルサルカを不満に思った王子が外国の王女に心を奪われてしまい、水の精によってルサルカは池に連れ込まれます。
魔法使いは元の姿に戻るには裏切った男の血が必要と語りナイフを渡しますがルサルカはナイフを捨ててしまいます。ルサルカを探して王子がやって来て、妖精たちから自分の罪を聞かされた王子はルサルカと共に暗い水底に沈んでいくという、ちょっと人魚姫に似た話です。
第1幕のアリア「月に寄せる歌」は非常に美しく有名なアリアです。