今日の音楽 2月15日 交響曲第1番「冬の日の幻想」
チャイコフスキーの交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」op.13は1868年2月15日にニコライ・ルビンシテインの指揮で初演されました。
「悲愴」と同様チャイコフスキー自身が標題をつけた交響曲です。抒情性豊かな作品ですが、後期3曲に比較するとちょっと浅い感じがします。
第1楽章は「冬の旅の幻想」という副題がつけられ、寂しげな民謡風の主題によって冬の雰囲気がよく表されています。
第2楽章は「陰気な土地、霧の土地」という副題がつけられ初演時に人気が高かった緩徐楽章。
第3楽章はスケルツォ楽章で中間部はワルツになっています。チャイコフスキーはスケルツォってちょっと苦手なのか、あんまり良い曲は無いですね。気質的に苦手なのかな。第4番ではスケルツォって言っても主部がピツィカートだけ、トリオも優雅な雰囲気の曲とは違ってせわしない木管楽器の音楽と金管中心の行進曲風音楽だし、第5番はスケルツォの替わりにワルツを入れているし、悲愴はご承知のように行進曲だし・・・
終楽章は南ロシア民謡に基づく主題で始まります。最後のクライマックスへ向かう高揚感はチャイコフスキーらしさの片鱗を見せています。堂々とした楽章です。
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