今日の音楽 12月28日 Nimrod
2010年10月のパイオニア交響楽団第21回定期演奏会のアンコールで演奏したのは、エルガーのエニグマ変奏曲のニムロッド(Nimrod)でした。
エルガーが自身の主題によって作曲した14の変奏曲です。それぞれの曲に暗号のようなタイトルがつけられていて、それぞれが友人や、妻、本人などを表しています。
その中で最も人気が高いのが第9変奏の「Nimrod(ニムロッド)」です。のだめカンタービレでも使われていたドラマティックな曲で、楽譜出版社に勤務するアウグスト・イェーガーにエルガーがつけた愛称で、旧約聖書に登場する狩の名手ニムロデの事。イェーガーが「狩人」や「狙撃手」に通じることに因んでいるそうです。
イェーガーの気高い人柄を描いていますが、2人でベートーヴェンについて語り合った一夜の雰囲気も描いたもので、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」の第2楽章の旋律が下敷きになっています。
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