今日の音楽 12月21日 交響曲第38番「プラハ」
2010年10月のパイオニア交響楽団第21回定期演奏会の中プロは、モーツァルトの交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」でした。
歌劇「フィガロの結婚」のプラハでの上演が大成功だったことでプラハから招待されたモーツァルトが、訪問先のプラハで初演したために「プラハ」という副題で呼ばれる交響曲です。
特徴はメヌエットの楽章がない3楽章形式ですが、理由はわかっていないようです。
第1楽章のアダージョの導入部の後、第1主題が奏されますが、対旋律に「フィガロの結婚」のアリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」が使われています。第2主題の後にも「フィガロの結婚」の引用があり、密接な関係となっています。
終楽章にもフィガロの結婚に似た旋律が登場します。
序奏は重厚ですが、全体的にはモーツァルトらしく明るい曲で、第1楽章の跳ねるようなフレーズがとてもポップな雰囲気を出しています。
モーツァルトの曲なので簡単ではありませんが、後期の交響曲の中では、私は最も弾き易い曲だと思います。
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