今日の音楽 11月26日 イタリア奇想曲
ネタは2009年に入ります。
世界的には後に「ハドソン川の奇跡」と言われるUSエアウェイズ1549便の不時着水事故が1月15日に発生しています。
日本では民主党への政権交代の年でした。
2009年はパイオニア交響楽団は2回の定期演奏会がありました。
第19回定期演奏会は4月。前プロはイタリア奇想曲でした。
イタリア奇想曲はチャイコフスキーが結婚(偽装結婚説もあり)後わずか1ヶ月で離婚し精神的に弱っていたため、気分転換でイタリアに滞在した際に感銘を受けて作曲したものです。
全部で5つの部分から出来ています。
第1部は、トランペットとコルネットのファンファーレから始まり、管楽器の三連符のリズムに乗って弦楽器によって(コントラバスは長~いお休みなので弦4部という事です)暗めの旋律が演奏されます。
第2部は、弦楽器の跳ねるリズムの上を速いテンポで楽器を変えながらメロディを演奏します。ここのリズムは右手が疲れる・・・やがて弦楽器にメロディが移り変奏しながら進みます。その後第1部のメロディが回想されます。
第3部は民族舞踊のタランテラが使われます。打楽器を効果的に使ったリズミックなパートで、最後はブレーキがかかって第4部へ。
第4部は、第2部のメロディが朗々と歌い上げられます。
第5部は、第3部のタランテラのリズムではじまりPrestoからPiu Presto,Prestissimoと次第にテンポを上げて熱狂的に終わります。
チャイコフスキーの管弦楽曲の中では難しい部類に入る曲ですが、演奏効果抜群なのでアマチュア・オーケストラが好んで取り上げる曲のひとつです。
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