今日の音楽 11月19日 交響曲第3番「ポーランド」
チャイコフスキーの交響曲第3番ニ長調op.29「ポーランド」は1875年11月19日に、モスクワで開催された第1回ロシア音楽協会演奏会でニコライ・ルビンシテインの指揮で初演されました。
「ポーランド」の愛称は、チャイコフスキー自身によるものではなくて、後に終楽章にポロネーズのリズムが使われていたことで付けられたそうです。
この曲は、チャイコフスキーの交響曲の中でも異色を放っています。1つは5楽章になっていること。1つは調性が唯一長調である事。
第1楽章は長い序奏の後チャイコフスキーの交響曲の中で唯一明るい楽想の第1楽章になっています。ホントにチャイコフスキーの交響曲の第1楽章はどれも短調で、しかもくぐもった暗い音色の曲ばかりなのですが、この曲だけは全く違っています。
第2楽章は、アッラ・テデスカという指定。これはドイツ風という意味でワルツまたはレントラーになっています。
第3楽章は緩徐楽章。チャイコフスキーの緩徐楽章の中では優美さよりも、のどかな雰囲気が強い曲です。
第4楽章はスケルツォですが、通常の3拍子ではなく2拍子。
第5楽章はチャイコフスキーらしい華々しい楽章です。
色々好き嫌いはあると思いますが、個人的にはチャイコフスキーの6つの交響曲の中では、最も好みではない曲です。
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