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2020年11月30日 (月)

今日の音楽 11月30日 マンマ・ミーア

2009年の日本での映画興行収入第20位は「マンマ・ミーア!」でした。

ABBA世代の自分にとっては堪えられない映画でした。元は2001年にブロードウェイで公開されたミュージカル。タイトルもABBAのヒット曲ですし、全篇ABBAのヒット曲が散りばめられたもの。ストーリーはエーゲ海の島でホテルを経営するシングルマザーのドナの娘ソフィが、自分の結婚式に父親と思われる人物3人を招待し、父親探しをするというもの。

18曲のABBAのヒット曲が使われています。タイトル曲の「マンマ・ミーア」は1975年のヒット曲ですが日本ではそれ程ヒットしなかった印象があります。

2020年11月29日 (日)

今日の音楽 11月29日 交響曲第39番

2009年4月のパイオニア交響楽団第19回定期演奏会の中プロは、モーツァルトの交響曲第39番変ホ長調K.543でした。

交響曲第39番は最後の「三大交響曲」の中で唯一序奏を持つ曲です。36番から(偽作の37番を除いて)連続3作が序奏つきの曲で、40番、41番が序奏の無い曲になっています。また、モーツァルトの交響曲にしては珍しくオーボエを除外しているのも特徴のひとつです。

全体的に非常に明るい曲想になっています。
私個人では35番ハフナー以降のいわゆる六大交響曲の中で一番最後に取り組んだ作品になっています。
三大交響曲の中では、個人的な感想では40番が一番難しく、39番が比較的平易(それでも難しいけど)と感じました。
また、普段オーケストラはオーボエでチューニングを開始するのですが、オーボエが無い曲なので、クラリネットでチューニングという始めての体験もしています。(もっとも、練習の時たまたまオーボエが2人とも休みのときはクラリネットでのチューニングはありますが)

2020年11月28日 (土)

今日の音楽 11月28日 ハリー・ポッターと謎のプリンス

映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は2009年の日本での映画興行収入第2位でした。

ハリー・ポッター・シリーズ第6作。悪の魔法使いヴォルデモートとの最終対決に備え、ヴォルデモートの過去と弱点を探るために、ヴォルデモート、つまり学生時代のトム・リドルの正体に迫って行くというストーリーです。
この作品では、ダンブルドアの死、ロン・ウィズリーとハーマイオニ・グレンジャー、ハリー・ポッターとジニー(ロンの妹)の恋も描かれています。

音楽は不死鳥の騎士団同様ニコラス・フーパーが担当しましたが、メインテーマなどはジョン・ウィリアムズのものが使われています。

2020年11月27日 (金)

今日の音楽 11月27日 ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴィエニャフスキ)

ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調は、1862年11月27日にサンクトペテルブルクでヴィエニャフスキ自身の独奏、アントン・ルビンシテインの指揮で初演されました。

19世紀後半の最高のヴァイオリン協奏曲のひとつで、ヴァイオリンのヴィルトーゾだったヴィエニャフスキの作品らしく技巧的な装飾音などを駆使した作品になっています。古典的な3楽章から出来ていますが切れ目無く演奏されます。抒情的な曲です。

2020年11月26日 (木)

今日の音楽 11月26日 イタリア奇想曲

ネタは2009年に入ります。
世界的には後に「ハドソン川の奇跡」と言われるUSエアウェイズ1549便の不時着水事故が1月15日に発生しています。
日本では民主党への政権交代の年でした。

2009年はパイオニア交響楽団は2回の定期演奏会がありました。
第19回定期演奏会は4月。前プロはイタリア奇想曲でした。

イタリア奇想曲はチャイコフスキーが結婚(偽装結婚説もあり)後わずか1ヶ月で離婚し精神的に弱っていたため、気分転換でイタリアに滞在した際に感銘を受けて作曲したものです。

全部で5つの部分から出来ています。
第1部は、トランペットとコルネットのファンファーレから始まり、管楽器の三連符のリズムに乗って弦楽器によって(コントラバスは長~いお休みなので弦4部という事です)暗めの旋律が演奏されます。
第2部は、弦楽器の跳ねるリズムの上を速いテンポで楽器を変えながらメロディを演奏します。ここのリズムは右手が疲れる・・・やがて弦楽器にメロディが移り変奏しながら進みます。その後第1部のメロディが回想されます。
第3部は民族舞踊のタランテラが使われます。打楽器を効果的に使ったリズミックなパートで、最後はブレーキがかかって第4部へ。
第4部は、第2部のメロディが朗々と歌い上げられます。
第5部は、第3部のタランテラのリズムではじまりPrestoからPiu Presto,Prestissimoと次第にテンポを上げて熱狂的に終わります。
チャイコフスキーの管弦楽曲の中では難しい部類に入る曲ですが、演奏効果抜群なのでアマチュア・オーケストラが好んで取り上げる曲のひとつです。

2020年11月25日 (水)

今日の音楽 11月25日 カンタータ第140番

バッハのカンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV140は1731年11月25日に初演されました。

三位一体節第27日曜日用の作品として作曲されたもの。「コラール・カンタータ」形式によって作曲され、コラールはフィリップ・ニコライという作曲家のコラールを第1曲、第4曲、第7曲に用いています。

第4曲のコラールは、特にオルガンや室内楽などに編曲されて親しまれています。

2020年11月24日 (火)

今日の音楽 11月24日 容疑者Xの献身

映画「容疑者Xの献身」は2008年10月に公開されました。

東野圭吾の推理小説「ガリレオ・シリーズ」の第3弾で、初の長編作品です。
東野圭吾のシリーズものといえば「新参者」などで知られる加賀恭一郎のシリーズ、変人物理学博士湯川学を主人公としたガリレオ・シリーズが知られていますが、加賀恭一郎のシリーズは「祈りの幕が下りる時」でおそらく最後となったと思われるため、継続しているのは「ガリレオ」だけとなっています。

「ガリレオ・シリーズ」はテレビドラマで前2作の短編集「探偵ガリレオ」と「予知夢」が作られ、「容疑者Xの献身」は、テレビと同じキャストで製作されました。
ガリレオこと湯川博士を福山雅治、ガリレオに事件を持ち込む女刑事内海薫に柴咲コウ、ガリレオの友人で内海の上司草薙に北村一輝が扮しています。

また、「容疑者X」となる湯川・草薙と大学の動機で高校の数学教師石神を堤真一、石神が想いを寄せる花岡靖子は松雪泰子が演じています。

主題歌は柴咲コウの歌手ネームKOH+による「最愛」で、作詞作曲は福山雅治が担当しました。

2020年11月23日 (月)

今日の音楽 11月23日 ステンカ・ラージン(グラズノフ)

グラズノフの交響詩「ステンカ・ラージン」op.13は1885年11月23日にサンクトペテルブルクでデュッチの指揮によって初演されました。

グラズノフ20歳のときの作品。17世紀のコサックの反乱の指導者 スチェパン・ラージン(ステンカ・ラージン)を題材とした交響詩です。ステンカ・ラージンを賞賛した内容ではなく、反乱軍の略奪、略奪したペルシアの姫をヴォルガ川に投げ落とし鎮圧軍に突撃するという腐敗と敗戦が描かれています。
「ステンカ・ラージン」というロシア民謡はありますが、この曲で印象的に使われているのは「ヴォルガの舟歌」です。

2020年11月22日 (日)

今日の音楽 11月22日 交響曲第6番「悲愴」

2008年の富士高校管弦楽部OBによるオーケストラのメイン曲は、チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調「悲愴」でした。

チャイコフスキーの死の直前、9日前に初演された19世紀後半を代表する交響曲のひとつ、悲愴交響曲には数々の工夫がこらされています。
通常の4楽章構成の交響曲は、ソナタ形式の速いテンポの第1楽章、緩徐楽章の第2楽章、舞曲(多くの場合メヌエット)かスケルツォの第3楽章(一部第2楽章と第3楽章が入れ替わることがある)、ロンド形式などの速いテンポの第4楽章から構成されます。
この悲愴交響曲では、第2楽章に5拍子の舞踏音楽、第3楽章には行進曲風、終楽章に緩徐楽章を持ってきています。
曲の詳しい解説は、他の方が書かれた多くの解説があるので割愛。コントラバス目線で紹介します。

第1楽章は、コントラバスが2手に分かれてロ短調4度(シとミ)という不安な音程の中から暗く呻くようにファゴットが序奏旋律を奏でます。この静寂の中でロ短調4度を決めないと、冒頭からぶち壊しになるのでとっても緊張します。もし狂っていてもファゴットが出てくる第1小説の4拍目までには音程を安定させないといけません。この序奏旋律が第1主題へと派生していきます。
第2主題は打ってかわって有名な甘美なメロディですが、この間は同じ音を伸ばすだけなので、はっきり言って第1楽章は冒頭がうまくいけばそれでOKという感じです。
第2楽章は5拍子のワルツ。この楽章は弓で弾くarcoと指で弾くpizzの速い切り替えされ気をつければOK
第3楽章は行進曲。曲の最後を飾るような華々しい音楽です。
第4楽章は、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが1音ずつ主題メロディを演奏するという珍しい試みが見られます。最後はむせび泣くようなメロディで、コントラバスがまたまた2手に、今度はarcoとpizzに分かれて消えるように終わります。

何回弾いてもワクワクする音楽ですが、最初と最後に緊張する場面があるというコントラバスにとっては厳しい音楽でもあります。

2020年11月21日 (土)

今日の音楽 11月21日 ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝は2008年8月に日本で公開されました。

シリーズ第3作は、舞台をエジプトから中国に移し、始皇帝の復活によって中国を世界最強国にしようと企む中国人民解放軍のヤン将軍との戦いを描いた作品です。

評論家の評価は低かったのですが、興行的には成功しましたし、結構馬鹿馬鹿しく面白かったと思うのですが。
音楽はランディ・エルマンです。


2020年11月20日 (金)

今日の音楽 11月20日 小組曲

先のパイオニア交響楽団と合唱団のコンサートから1ヵ月後11月に、富士高校の管弦楽部OBの演奏会が催されました。
前プロがシベリウスのフィンランディア、中プロはドビュッシー作曲ビュッセル編曲の小組曲でした。

小組曲は原曲はピアノ連弾のための曲。これをドビュッシーの友人だったアンリ・ビュッセルが管弦楽に編曲したものを今回演奏しました。

小組曲は「小」というタイトルにはなっていますが、演奏時間は12~14分の立派な組曲です。
第1曲 小舟にて ハープの分散和音に乗ってフルートが演奏する優雅な曲です。中間部では躍動的なフレーズが登場しますが、水の上を漂う舟の情景が想像されるような曲です。
第2曲 行列 躍動的な主部と、装飾や強弱のコントラストを特徴とする中間部でできています。全曲中一番盛り上がる曲です。
第3曲 メヌエット 古典的な雰囲気の曲。この曲のみイングリッシュ・ホルンが使われます。木管楽器が主に活躍する曲です。
第4曲 バレエ 全体が生き生きとした曲。最後はテンポを速めて終わります。

まあ、コントラバスは面白くもおかしくもない曲なのですが、曲が楽しいので演奏は苦になりませんでした。元々コントラバスは華々しく活躍する楽器では無いのですが、曲が楽しかったり、コントラバスの役目に変化があれば、楽しめるという見本みたいな曲だ、と個人的には思う曲です。

2020年11月19日 (木)

今日の音楽 11月19日 交響曲第3番「ポーランド」

チャイコフスキーの交響曲第3番ニ長調op.29「ポーランド」は1875年11月19日に、モスクワで開催された第1回ロシア音楽協会演奏会でニコライ・ルビンシテインの指揮で初演されました。

「ポーランド」の愛称は、チャイコフスキー自身によるものではなくて、後に終楽章にポロネーズのリズムが使われていたことで付けられたそうです。

この曲は、チャイコフスキーの交響曲の中でも異色を放っています。1つは5楽章になっていること。1つは調性が唯一長調である事。
第1楽章は長い序奏の後チャイコフスキーの交響曲の中で唯一明るい楽想の第1楽章になっています。ホントにチャイコフスキーの交響曲の第1楽章はどれも短調で、しかもくぐもった暗い音色の曲ばかりなのですが、この曲だけは全く違っています。
第2楽章は、アッラ・テデスカという指定。これはドイツ風という意味でワルツまたはレントラーになっています。
第3楽章は緩徐楽章。チャイコフスキーの緩徐楽章の中では優美さよりも、のどかな雰囲気が強い曲です。
第4楽章はスケルツォですが、通常の3拍子ではなく2拍子。
第5楽章はチャイコフスキーらしい華々しい楽章です。

色々好き嫌いはあると思いますが、個人的にはチャイコフスキーの6つの交響曲の中では、最も好みではない曲です。

2020年11月18日 (水)

今日の音楽 11月18日 地方長官

チャイコフスキーの交響的バラード「地方長官」op.78 は1891年11月18日にモスクワで初演されました。

地方長官は、ポーランドの詩人ミツキェヴィチの詩をプーシキンがロシア語に翻案した詩に基づく交響詩です。
地方長官が戦場から戻ってくると、若い妻の元カレが妻に迫っているのを目撃。長官は下男に男を殺すよう命じるが下男の銃弾は長官の額に跳ね返ってきてしまうというストーリー。

音楽はそんなヤバイ雰囲気はなく中間部に非常に美しいメロディを持つドラマティックな曲になっています。

2020年11月17日 (火)

今日の音楽 11月17日 歌劇「ミニヨン」

トマの歌劇「ミニヨン」は1866年11月17日にパリオペラ=コミック座で初演されました。

「ミニヨン」は、ゲーテの小説「ウィルヘルム・マイスターの修行時代」を元に大幅な脚色を加えたトマの代表作。
貴族の息子だが放浪生活を送るウィルヘルム・マイスターが、幼い頃にさらわれて旅芸人一座に売られたミニヨンを引き取り、やがて2人は恋に落ちて行くお話し。

特に第1幕でミニヨンに歌われる「君よ知るや南の国」は良く知られるアリア。序曲でも使われている美しいメロディです。

2020年11月16日 (月)

今日の音楽 11月16日 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」は2008年6月に日本で公開されました。

インディ・ジョーンズシリーズの第4作。
今回は、第1作のヒロイン、カレン・アレン演じるマリオンとインディの間に生まれ、インディはその存在も知らなかった息子マットとの冒険を描いた作品。
映画自体の評価はともかく、大ヒットしました。

音楽は勿論ジョン・ウィリアムズ。

2020年11月15日 (日)

今日の音楽 11月15日 聖チェチーリアのためのミサ曲

2008年10月のパイオニア合唱団とのジョイントコンサートのメイン曲は、グノーの「聖チェチーリアのためのミサ曲」でした。

合唱団とのジョイントでは、普段演奏しないような曲を演奏させてもらいましたが、このグノーの「聖チェチーリアのためのミサ曲」は殆ど覚えていない曲です。合唱団のジョイントでの曲は第九やマーラーの復活のようなシンフォニックな曲を除けば、やっぱりモーツァルトの「レクエイム」が最高。毛色の違う曲では「カルミナ・ブラーナ」が楽しかったのですが、この曲ホント覚えているのはオクトバスというコントラバスよりも更に低い音を出す楽器が指定されていて、五弦のコントラバスの弦を下げて弾いた記憶だけしか残っていません。

そして来年は、ハイドンの「ネルソン・ミサ」を演奏する予定。これも多分記憶に残らないんだろうな。

2020年11月14日 (土)

今日の音楽 11月14日 ハイドンの主題による変奏曲

2008年のパイオニア合唱団とのジョイントコンサート第2曲目は、ブラームスのハイドンの主題による変奏曲でした。

「ハイドンの主題による変奏曲」(通称 ハイバリ=ハイドン・バリエーション)はブラームスの数少ない管弦楽作品のひとつです。実は、この曲の主題は当時はハイドン作とされていた「ディヴェルティメント」の第2楽章「聖アントニウスのコラール」です。ところが近年の研究でディヴェルティメント自体がハイドンの作品ではない、または、コラールが古くからある賛美歌の引用でハイドンのものではないという事がわかってきました。だから本当は「ハイドンの主題によらない」のですが、今でもこのタイトルが定着しているようです。

この曲は主題と8つの変奏及びフィナーレから出来ています。主題自体はシンプルで優しい曲なのですが、一捻りも二捻りもするのが大好きなブラームスの手にかかるとややこしい曲になってしまいました。

かなり難しい曲ですが、何が難しいかって、強烈なテンポの中でアルコ奏法(弓で弾く)とピツィカート奏法(指で弾く)の切り替えがあったりもうドタバタ。最後は第4交響曲の終楽章と同じようにパッサカリアで書かれていて、コントラバスは9回も5小節のパッサカリア主題を演奏させられます。でもカッコいいから許しちゃう曲です。

98

2020年11月13日 (金)

今日の音楽 11月13日 カレリア序曲

シベリウスの劇音楽「カレリア」は1893年11月13日にヘルシンキで初演されました。

カレリアは、フィンランド人の誕生の地名。シベリウスはカレリア地方の民謡や伝説にインスピレーションを得て7つの場面で描く歴史劇への音楽を作曲しました。

その中から序曲と組曲が編成されました。
序曲は組曲に比べると演奏されることが殆どない曲です。組曲の第1曲「間奏曲」の主題も中間部に使われています。

2020年11月12日 (木)

今日の音楽 11月12日 ぼくたちと駐在さんの700日戦争

映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」は2008年4月に公開されました。

主題歌はFUNKY MONKEY BABYSの「旅立ち」です。

1970年代の田舎町で繰り広げられる警察官と高校生グループの悪戯戦争を描いた心温まる青春コメディ映画。
警察官と高校生というと、何か悪質な非行行為を取り締まるお巡りさんを想像してしまいますが、70年代(私もほぼ同世代)、しかも田舎という設定で、戦いも笑いを誘う内容でした。

ここでの悪戯は
①相手に怪我を負わせてはならない
②しかけられた相手も笑えなくてはならない
③相手が弱者であってはならない
④償いができないものは悪戯ではない
という定義に基づいて繰り広げられます。
高校生軍団の親玉はママチャリ(市原隼人)、その他の高校生を賀来賢人などが演じています。駐在さんは佐々木蔵之介、駐在さんの奥さんは麻生久美子が演じていました。

主題歌はFUNKY MONKY BABYSの「旅立ち」。

なかなか面白い映画でした。

2020年11月11日 (水)

今日の音楽 11月11日 謝肉祭の使者

ヨハン・シュトラウスのワルツ「謝肉祭の使者」op.270は1862年11月11日にウィーン楽友協会の50周年記念行事で初演されました。

シュトラウスは毎年謝肉祭の時に演奏するために曲を作っているので謝肉祭という名前がついた曲はいっぱいあります。「謝肉祭の歌」「謝肉祭のための大カドリーユ」「謝肉祭の風景」・・・

キリスト教徒でもない日本人が、ただのバカ騒ぎをする謝肉祭って、いつからこうなっちゃんたんだろう。本来は、この後復活祭までは肉食を節制するそうですが、そんな背景とは無関係に「仮装」だけがクローズアップされちゃったのは、仮装業界(そんなのあるか!)の陰謀でしょうか(笑)

2020年11月10日 (火)

今日の音楽 11月10日 序曲「ルイ・ブラス」

2008年10月には、合唱団とのジョイント・コンサートがありました。
前半はオーケストラだけの曲、後半は合唱団との共演でした。

第1曲目は、メンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」でした。
「ルイ・ブラス」はフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの同名の戯曲の上演のために作曲した序曲。
コラール風の冒頭からはじまり、3つの主題がこのコラールと絡み合う劇的な内容の曲で、最後は華やかに終わります。劇は悲劇ですが・・・。

メンデルスゾーンの曲は、有名な割りにアマチュアのオーケストラで取り上げる機会が多いとは言えません。その理由は弦楽器奏者にとっては超難曲ばかりで、管楽器にとっては編成が小さい、トロンボーンすら登場する曲が殆ど無い、というのが大きなもの。

従って、交響曲なんて余程実力が無いと取り上げる勇気あるオーケストラはありません。という事で私も演奏機会は極端に少なく20歳代前半に「フィンガルの洞窟」を演奏して以来2曲目でした。「フィンガル・・・」は10分程度の曲なのに技術的に難しくて、私の「2度と演奏したくない曲リスト」に入れられた曲(笑)。
で、この「ルイ・ブラス」はリスト入りするほどではありませんでしたが、やっぱり音が飛ぶ、指が飛ぶ・・・というメンデルスゾーンらしい曲でした。とっても良い曲なんですけどね。

2020年11月 9日 (月)

今日の音楽 11月9日 ノヴェンバー・ステップス

武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」は1967年11月9日に、鶴田錦史の琵琶、横山勝也の尺八、小澤征爾指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で、リンカーン・センターで初演されました。

武満徹が世界的に認められるきっかけとなった作品。武満が作曲した琵琶と尺八のための「エクリプス」という作品を小澤征爾がバーンスタインに紹介し、この曲を気に入ったバーンスタインがニューヨーク・フィル125周年記念の委嘱作品のひとつとして依頼したもの。

日本の伝統楽器である琵琶・尺八と西洋音楽の代表であるオーケストラのブレンドを非常に高い完成度で実現したものです。

2020年11月 8日 (日)

今日の音楽 11月8日 交響曲第3番「英雄」

2008年のパイオニア交響楽団第18回定期演奏会のメイン曲はベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」でした。

とにかく難しい曲です。特に私にとっては、五弦ベースのデビュー曲で不慣れだった上、変ホ長調という調性が五弦ベースが物を言う調性なので大変でした。実は高校3年依頼の2度目なのですが、その時は普通の四弦のベース。

特に長大な第1楽章は、途中でイヤになってしまいます。葬送行進曲の第2楽章やスケルツォの第3楽章、変奏曲の第4楽章は演奏していてもとっても楽しいのですが第1楽章の印象が強くて、もう3度目はノー・サンキューかな。

2020年11月 7日 (土)

今日の音楽 11月7日 犬と私の10の約束

映画「犬と私の10の約束」は2008年3月に公開されました。年間興行収入は第35位でした。

私も昨年までダックスフントを飼っていたので、犬の映画には弱いんですよね。この映画は、「犬の十戒」を元にした「犬との10の約束」をテーマとした作品です。病気で死を覚悟した母親が娘に言い残した犬を飼う時の約束事が10の約束でした。

オリジナルの十戒を子供でもわかる言い方で語ったのが「犬との10の約束」です。
中でも、心に残るのは
「あなたには友達もあるし、他の楽しい事もありますが、私にはあなたしかいません」
です。この映画も、この約束にスポットライトが当たっています。

音楽は チョ・ソンウが担当し主題歌はBoAの「be with you」でした。

2020年11月 6日 (金)

今日の音楽 11月6日 交響曲第3番(ラフマニノフ)

ラフマニノフの交響曲第3番イ短調op.44は1936年11月6日にストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で初演されました。

大部分をルツェルン湖のほとりの別荘で作曲し、ストコフスキーとオーマンディが初演の権利を争ったという曲。第2番の交響曲のような甘ったるさは無く、比較的リズミカルな楽想になっています。

フランス風の3楽章構成で出来ていますが、第2楽章と中間部がスケルツォ的な性格を持つためドイツ風の音楽的要素も持ち合わせています。
曲は第2番よりも短い40分程度です。
終楽章が軍楽調だったり、怒りの日が現れたりとラフマニノフらしさは失われず残っています。

きん

2020年11月 5日 (木)

今日の音楽 11月5日 ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら

リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28は、1895年11月5日にヴュルナーの指揮でケルンで初演されました。

北ドイツの伝説の奇人ティル・オイレンシュピーゲルの物語を音楽化したもの。副題は「ロンド形式による昔の無頼の物語」だそうです。
「むかしむかし・・・」を表すテーマから始まり、いたずらが過ぎて最後は死刑の判決を受け、絞首刑にされるという話。クラリネットで奏される笑いのテーマが処刑の後に出て来て、後味の良い曲になっています。

そういえば、むかしむかし・・・で始まる曲は他にコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」がありました。その時はコントラバスのみの合奏で表現してました。
で、この曲演奏が難しいそうです。リヒャルト・シュトラウスが自分の曲を指揮するときに団員に全ての音を忠実に弾く必要は無いというような事を言っているそうですが、それぐら全部の音をきちんと弾くのが難しいシュトラウス音楽。この曲も面白おかしい音楽ですが、難しいのに変わりは無いようです。

2020年11月 4日 (水)

今日の音楽 11月4日 バレエ「スパルタカス」より

2008年のパイオニア交響楽団第18回定期演奏会の2曲目はハチャトゥリャンのバレエ「スパルタカス」組曲でした。

スパルタクスは古代ローマ時代の、奴隷による反乱の指導者。これを題材としたバレエ音楽で、「ガイーヌ」と並ぶハチャトゥリャンの代表作です。

後にハチャトゥリャン自身が3つの組曲に編曲していますが、この演奏会では3つの組曲の中から4曲を抜粋したもので、しばしばこの組み合わせで演奏されます。
最初の曲は、第1組曲第3曲の エギナのヴァリアシオンとバッカナール。2曲目は第1組曲第4曲の情景とクロタルを持った踊り。
第3曲目は第2組曲第1曲のスパルタクスとフリーギアのアダージョ。第4曲目は第1組曲第5曲のカディスの娘の踊りとスパルタクスの勝利です。

個人的には、ハチャトゥリャンの曲は最も演奏したくない曲。というのも、ハチャトゥリャンはコントラバスは打楽器とオルガンのペダルのような役割に終始させるため、疲れる上に面白くない。後に仮面舞踏会も演奏しますが、やっぱり好きでは無い事を再認識しました。

2020年11月 3日 (火)

今日の音楽 11月3日 室内音楽第5番

ヒンデミットの室内音楽第5番は1927年11月3日にヒンデミットのヴィオラ、クレンペラー指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏で初演されました。

木管楽器(フルート(ピッコロ持ち替え)、ピッコロ2、オーボエ、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット)
金管楽器 ホルン、トランペット2、トロンボーン2、チューバ
弦楽器 独奏ヴィオラ、チェロ4、コントラバス4
打楽器

という編成で4つの楽章の曲です。ヒンデミットはヴィオラ奏者でもありましたから、独奏ヴィオラのための作品を結構な数書いていますが、ヴィオラ協奏曲というタイトルのものはありません。但し、この室内音楽第5番をはじめ、ヴィオラと大室内管弦楽のための協奏音楽、白鳥を焼く男、葬送音楽といった曲は、実質的にはヴィオラ協奏曲です。

この室内音楽第5番は第6番(ヴィオラ・ダモーレのための音楽)と同様、自分が弾くために作曲したためにかなり力を入れて作られています。

2020年11月 2日 (月)

今日の音楽 11月2日 6つの古代碑銘

ドビュッシーの6つの古代碑銘は1916年11月2日にジェノヴァで初演されました。

4手のためのピアノ作品ですが、管弦楽などにも編曲されている作品です。
ピエール・ルイスによる詩集「ビリティスの歌」に対して作曲したパントマイムと詩の朗読のための音楽「ビリティスの歌」を改作したもので
1.夏の風の神、パンに祈るために
2.無名の墓のために
3.夜が幸いであるために
4.クロタルを持つ舞姫のために
5.エジプト女のために
6.朝の雨に感謝するために
という短い6曲で構成されています。

ドビュッシーらしい色彩豊かな音楽とはちょっと一線を画した、かなり渋めの音楽です。

2020年11月 1日 (日)

今日の音楽 11月1日 おくりびと

2008年の日本での映画興行収入第3位は「おくりびと」でした。

日本の映画の賞の多くを受賞し、第81回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した作品。ようやくプロのチェリストになったものの突然オーケストラが解散し夢を諦めて故郷の山形県酒田に戻り、ちょっとした手違いで納棺師になってしまい、やがて仕事に誇りを持つように成長していく姿を本木雅弘、広末涼子が夫婦となって描いたものです。

この作品は映像の美しさと構成の巧みさが際立っていました。音楽は久石譲が担当し12本のチェロのテーマ音楽は、AIが歌詞をつけてイメージソングとして歌っています。

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