今日の音楽 10月10日 交響曲第4番(ブラームス)
2006年10月のパイオニア交響楽団第16回定期演奏会のメイン曲はブラームスの交響曲第4番でした。
ブラームス最後の交響曲は、古典音楽を強く意識した曲で、ブラームスの最高傑作と言う人もいる曲です。初演時にも、シャコンヌやフリギア旋法を取り入れるなど懐古的という批判(特にワーグナー派から強かった)と、創造性や構成力を天才的だする絶賛に分かれたそうです。
第1楽章は全体的に暗い印象の楽章です。第2主題は長調なのですが決して明るいメロディではありません。この楽章、やっぱりブラームスの交響曲の中で最も重苦しい感じがしてしまいます。
第2楽章は緩徐楽章ですが美しさという点ではブラームスの他の交響曲と比べるとイマイチです。
第3楽章は、ブラームスのスケルツォ楽章全体にいえる事ですが、少々馬鹿っぽい曲です。他の楽章があまりに構成がしっかりしているのでスケルツォが浮いちゃうんですよね。特にトライアングルを使っているのがハテナ?です。
第4楽章はシャコンヌです。変奏曲ですね。この楽章は素晴らしい。ブラームスじゃなければ書けない曲です。シャコンヌ主題はいかにもバロック風ですが、変奏していく旋律は全くバロックとは異なるブラームスの世界です。
で、4つの交響曲の中で個人的には一番演奏しやすい曲だと思っています。体力的にはとても疲れるのですがね。
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