今日の音楽 9月17日 レクイエム(モーツァルト)
2005年ネタに入ります。2005年大きな出来事といえば、JR福知山線の脱線事故。4月25日に速度超過で塚口と尼崎駅間のカーブを曲がろうとした福知山線の電車が脱線し死者107名負傷者562名という大惨事になりました。
2005年1月にはパイオニア合唱団との合同演奏会が行われました。シューベルトの交響曲第7番「未完成」とモーツァルトの「レクイエム」というプログラムでした。
モーツァルトのレクイエムは作曲の経緯からして様々な説がある謎に満ちた作品で、未完成に終わっています。
現在では、ヴァルゼック伯爵というアマチュア作曲家である田舎の領主が、自分が作曲したものとして発表するために秘密裏にモーツァルトに作曲を依頼したというのが定説になっています。
未完で終わりましたが、未亡人のコンスタンツェが収入を得たいと考え完成を望んで、モーツァルトの弟子のジュスマイヤーが完成させて無事に伯爵に売り渡しました。
モーツァルトの作曲は曲順に行われたわけではなく、第1曲のレクイエムのみ完全に完成され、第2曲、第3曲もほぼ完成されていましが。その他は断片的に残されており第8曲のラクリモーサの8小節目が断筆だったようです。第9曲と第10曲は主要部分の和声のスケッチが出来上がっていました。第11曲以降はモーツァルトの指示が残っていた可能性もありますが弟子たちによって完成されています。
全体的には素晴らしい曲ですが、サンクトゥスあたりは若干陳腐な印象は拭えません。やはり出だしのレクイエムや第3曲の怒りの日やラクリモーサなどは演奏していて鳥肌が立つような曲です。
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