今日の音楽 9月23日 狂詩曲「スペイン」
2005年6月に行われたパイオニア交響楽団第14回定期演奏会の前プロは、シャブリエの狂詩曲「スペイン」でした。
シャブリエは19世紀後半のフランスの作曲家。幼少時よりピアノの腕前は天才的でしたが、父親の勧めで法律を学び、公務員として生活していました。公務員生活の傍らフォーレやダンディなどの作曲家とも親交を持ち、独学で作曲を学び39歳にして内務省を退職し音楽家の道へ進みました。
53歳で病没するまでのわずか14年間の作曲活動でしたが、ユーモアと闊達な音楽でとってもお洒落な印象があります。シャブリエの創作はピアノ曲が多いのですが、管弦楽の曲も、色彩豊かな素敵な曲が多いです。
狂詩曲「スペイン」はシャブリエがスペイン旅行をした際の情熱的な音楽の印象を基にして作曲された曲です。この曲を、この演奏会の前プロとして選んだのは、メインの幻想交響曲でハープを2本使うので、ついでに前プロも普段演奏できないハープ2本の曲で、しかもフランス音楽という事で選んだようです。
8分の3拍子ですが、最初は2拍子にも聞こえるリズムからはじまりメロディも2拍子系のメロディになっています。このヒネリもシャブリエらしいなあと思いますが、とっても弾き難いのは事実。
これを完全な3拍子のワルツ音楽に書き換えたのがワルトトイフェル。ワルツ「スペイン」という曲です。続けて聴くとなんだかよくわからなくなってしまいます。
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