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2020年9月30日 (水)

今日の音楽 9月30日番外編 ピースフル

昨日2020年9月29日に、アメリカの歌手ヘレン・レディが亡くなりました。

オリヴィア・ニュートン=ジョンと並ぶ1970年代前半を代表するポップス歌手で、「私は女」「デルタの夜明け」「アンジー・ベイビー」の3曲が全米第1位になっています。

「私は女」(I am a Woman)のヒット曲で「強い女性」を象徴する存在となりましたが、これらのヒット曲が出た時には既に結婚して子供もいたために、働く母親の憧れの存在として活躍していました。

ピースフルは「私は女」と「デルタの夜明け」の間に発売されたシングルで全米12位のヒット曲です。
切れ味の良い歌い方は、とても魅力的でした。

 

 

今日の音楽 9月30日 交響曲第2番「復活」

2006年3月のパイオニア交響楽団第15回定期演奏会は記念公演として、マーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」に挑戦しました。

「復活」はオルガン、声楽(ソプラノとアルトと合唱)や金管・打楽器のバンダが入り、演奏時間も80分を要する大曲です。第5回「第九」、第10回の記念公演の「カルミナ・ブラーナ」に続く3度目の記念演奏会となりました。これから後は記念演奏会で大曲を選択する事はなくなりましたから、実質的には最後の記念演奏会となったわけです。

「復活」は、歌曲集「子供の不思議な角笛」と密接な関係を持つ「角笛交響曲」と呼ばれる第3番、第4番の最初の作品で、第3楽章は「角笛」の中の「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」とほぼ同じで、第4楽章は「原光」とほぼ同じになっています。

「復活」はチェロ・バスが大活躍をする曲です。第1番の「巨人」が第2楽章冒頭でチェロ・バスだけでリズムを刻み、第3楽章冒頭にコントラバスのソロがあるものの他には活躍の場が殆ど無いのに比べるとホントに見せ場が多い曲です。
第1楽章は冒頭から長々とチェロ・バスで第1主題を提示するという、いきなりの見せ場から始まります。とにかく20分程度かかる長い楽章で、マーラー自身は譜面に「この楽章終了後少なくとも5分以上の休憩を置くこと」と書いたのですが、実際はここで休憩をする事は殆ど無いみたいですね。

第2楽章は、舞曲風の緩徐楽章。変イ長調非常に大らかな音楽です。ABABAという形式で、2回目の中間部はコントラバスは少し大変です。3連符のエネルギッシュなメロディですが、シャープが5つもついていて臨時記号も多くてテンポも速いのが原因。
第3楽章はスケルツォ楽章。中間部はコントラバスは2パートに分かれてメロディを延々と演奏します。基本的には2パートは一緒に弾くのではなく受け渡しなので、どちらかが少しでも遅れたらアウト!精神的にとっても疲れる楽章です。
第4楽章は、荘重で美しいアルトの独唱をともなうコラール風の曲。コントラバスは殆ど休みなので、小休止の楽章です。
終楽章は、低弦の何だかよくわからないスケールから始まって金管が雄たけびをあげて主題を歌って始まる30分以上かかる長い曲。中盤にはバンダが出てきたり、ソプラノの美しい響きが出てきたり。合唱が登場するといよいよ半ばです。終楽章は変化もあるし刺激も強くてとても楽しい楽章です。

難しい曲だったので、演奏の出来不出来はありますが、自分の演奏のひとつのピークとなる演奏会でした。

2020年9月29日 (火)

今日の音楽 9月29日 ムーアサイド組曲

ホルストのムーアサイド組曲は、1928年9月29日に全英ブラスバンド選手権大会で初演されました。

英国式ブラスバンド(金管だけの吹奏楽)の曲で全英ブラスバンド選手権大会の決勝の課題曲として委嘱され作曲したものです。
この後様々な編成に編曲されていて、ホルスト自身も弦楽合奏に編曲しています。

3つの楽章からできており、スケルツォ、ノクターンと行進曲からなっています。題名のムーアサイドはイングランド北部からスコットランドにかけて存在する湿原(moorland)の地域を指すものです。

2020年9月28日 (月)

今日の音楽 9月28日 ゲド戦記

2008年の日本での映画興行収入ランキング第4位は宮崎吾郎監督の「ゲド戦記」でした。

アメリカの小説家ル=グウィンの「ゲド戦記」第3巻の「さいはての島へ」を原作とした宮崎駿の絵物語「シュナの旅」を原案とした長編アニメです。
大賢人ハイタカ(ゲド)に命を救われた放浪の王子アレンとヒロインのテルーが、バランスが崩された光と影の均衡を保ち世界を救うために戦う話です。

主題歌はテルーの声を担当した手嶌葵。手嶌葵はジブリのプロデューサー鈴木敏夫が抜擢した新人で、透明感の高い歌が特徴。
「時の歌」は新居昭乃らの作詞作曲、挿入歌の「テルーの唄」は谷山浩子が宮崎吾郎の詞に作曲したものです。

2020年9月27日 (日)

今日の音楽 9月27日 桜

2006年に進みます。この年は夏の甲子園での斎藤祐樹の早稲田実業と田中将大の駒大苫小牧の対決があった年です。

2006年邦楽ヒットランキング第30位はコブクロの「桜」でした。
日本人は桜が大好きで、タイトルに桜がついた曲も滅茶苦茶多いですね。
ズバリ「さくら」というタイトルも森山直太朗の「さくら」、ケツメイシの「さくら」、いきものがかりの「SAKURA」、ファンモンの「桜」、スピッツの「CHERRY」などなど。

その中でも、森山直太朗の「さくら」と並んで好きな曲がコブクロの「桜」です。まだインディーズ時代に作られた曲です。

2020年9月26日 (土)

今日の音楽 9月26日 ランメルモールのルチア

ドニゼッティの歌劇「ランメルモールのルチア」は1835年9月26日にナポリのサン・カルロ劇場で初演されました。

スコットランドの作家ウォルター・スコットの小説「ラマムアの花嫁」を原作としたオペラ。意に染まない婚約を強いられた花嫁が花婿を刺した実際に起きた事件を小説化したもの。

この曲のクライマックスは、第2幕の「狂乱の場」。政略結婚を強いられたルチアが婚約者のアルトゥーロを刺し殺した後、血まみれになったルチアが兄のエンリーコの城に現れて延々と歌うアリア。ルチアはこの後、愛するエドガルドとの再会を夢見ながら倒れ死んでいき、エドガルドも後を追って自殺してしまいます。

マリア・カラスなど多くの歌手が絶賛を浴びていますが、この曲を最も得意としたのが、オーストラリアのジョン・サザーランド。メトロポリタン劇場で1961年にルチアを演じたときには狂乱の場の後12分間拍手が鳴り止まなかったという事です。

 

2020年9月25日 (金)

今日の音楽 9月25日 幻想交響曲

パイオニア交響楽団第14回定期演奏会のメイン曲は、ベルリオーズの幻想交響曲でした。

ベルギー公演や前年の愛知万博公演を経験して、このオーケストラもかなり習熟度が進んで来たようで、ベルリオーズの幻想交響曲という難曲にチャレンジする事となりました。
女優のハリエット・スミスソンに恋をしたベルリオーズ自身をモデルとして、かなわぬ恋の悩みによる絶望からアヘンに頼り夢を見て、やがて愛する人を殺害し死刑となり魔女の饗宴に加わって行くというのがストーリーになる標題音楽です。

今回はストーリーの展開から離れて音楽面中心に書いていきましょう。
第1楽章は、フルートなどによる短い導入からヴァイオリンによる静かな序奏で始まります。これを突き破るように低弦によるメロディが強く弾かれテンポを速め、第1主題、いわゆる芸術家が想いを寄せる女性の固定観念が始まります。古典的な交響曲の第1楽章に比べると比較的短い楽章になっています。
第2楽章は、舞踏会のワルツ。これも低弦から始まりますが、ワルツの部分に入ると非常に華やか。途中第1楽章に登場した女性の固定観念が出てきますが、最後はワルツの高揚感のまま楽章をとじます。
第3楽章は、最も描写的な音楽。表題の「野の風景」は静かな田園風景ではなく、遠くで雷が鳴る殺伐とした風景。イングリッシュホルンと、バンダのオーボエによる対話(羊飼いの対話だそうです)にやがて4台のティンパニ(奏者4人)による雷の音が加わってきます。中間はのんびりとした田園風景が描写されますが、やがてクライマックスを迎え(ここでも低弦がメロディを奏でます)再度雷が鳴ります。
第4楽章は断頭台への行進。幻覚の中で恋人を殺し断頭台に送られる音楽家をあらわした音楽。ホルンからはじまり、ここでも低弦がホルンの音をつんざくようにメロディを奏で、断頭台への行進曲が始まります。最後は女性の固定観念が現れ、ギロチンの刃が降りてきて、首が体から離れる様子を弦のピチカートで表現しています。
第5楽章はサバトの夜の夢。ゲーテの「ファウスト」にも描かれた魔女の饗宴の音楽と「怒りの日」が交錯する楽章です。不気味で滑稽なテーマはEs管のクラリネット(小さな高音域用のクラリネット)で演奏され、鐘が鳴った後グレゴリオ聖歌の「怒りの日」は2本のオフィクレイド(現在ではチューバを使用)を中心に演奏されます。高弦のコル・レーニョ奏法(弓の毛ではなくて木の部分で演奏する)で骸骨の踊りを表現したり不気味系描写も現れます。

ベートーヴェンから半世紀ほどで、これほど斬新な音楽が作曲されたのは驚きです。
ただ不満なのは、古典形式の提示部の繰り返しが第1楽章や第4楽章にあるところ。ストーリー性が阻害されるので、繰り返しは演奏しないほうが絶対に良いと思います。


2020年9月24日 (木)

今日の音楽 9月24日 歌劇「カルメン」組曲

パイオニア交響楽団第14回定期演奏会の中プロは、ビゼーの歌劇「カルメン」組曲からの抜粋でした。

「カルメン」の音楽って、皆好きですよね。プロの演奏家も、カルメン好きは結構多いです。
組曲といっても実際にビゼーが編んだものではありません。今日頻繁に演奏されるのは、アルルの女の第2組曲をつくったビゼーの友人の作曲家だったギローが編曲したものです。

このほか「カルメン」をいじくった作品は数多く、表立ったものとしてはソ連のシチェドリンのバレエ組曲、サラサーテの「カルメン幻想曲」、ワックスマンのカルメン幻想曲、ホロヴィッツの変奏曲、ボルンのフルート曲カルメン幻想曲などがありますが、ショスタコーヴィチの交響曲第5番ではウラでカルメンのモチーフが使われています。

ギローの組曲はそ5曲からなる第1組曲と6曲の第2組曲があります。ビゼー自身の作品ではないため、演奏会では自由に抜粋されて演奏されることも少なくありません。全部演奏すると35分ぐらいかかってしまうので抜粋で演奏することが結構多いですね。
この演奏会でも抜粋で演奏しました。

曲自体は楽しいのですが、コントラバスはちっとも面白くありません。殆どの曲が初級者向けという感じで、楽しみといえば最後のジプシーの踊りで、いかにテンポを煽るかとか。。。さすがに本番ではやりませんでしたが、練習では結構やってました。

2020年9月23日 (水)

今日の音楽 9月23日 狂詩曲「スペイン」

2005年6月に行われたパイオニア交響楽団第14回定期演奏会の前プロは、シャブリエの狂詩曲「スペイン」でした。

シャブリエは19世紀後半のフランスの作曲家。幼少時よりピアノの腕前は天才的でしたが、父親の勧めで法律を学び、公務員として生活していました。公務員生活の傍らフォーレやダンディなどの作曲家とも親交を持ち、独学で作曲を学び39歳にして内務省を退職し音楽家の道へ進みました。

53歳で病没するまでのわずか14年間の作曲活動でしたが、ユーモアと闊達な音楽でとってもお洒落な印象があります。シャブリエの創作はピアノ曲が多いのですが、管弦楽の曲も、色彩豊かな素敵な曲が多いです。
狂詩曲「スペイン」はシャブリエがスペイン旅行をした際の情熱的な音楽の印象を基にして作曲された曲です。この曲を、この演奏会の前プロとして選んだのは、メインの幻想交響曲でハープを2本使うので、ついでに前プロも普段演奏できないハープ2本の曲で、しかもフランス音楽という事で選んだようです。

8分の3拍子ですが、最初は2拍子にも聞こえるリズムからはじまりメロディも2拍子系のメロディになっています。このヒネリもシャブリエらしいなあと思いますが、とっても弾き難いのは事実。
これを完全な3拍子のワルツ音楽に書き換えたのがワルトトイフェル。ワルツ「スペイン」という曲です。続けて聴くとなんだかよくわからなくなってしまいます。

2020年9月22日 (火)

今日の音楽 9月22日 憂いもなく

ヨゼフ・シュトラウスのポルカ・シュネル「憂いもなく」op.271は1869年9月22日にパヴロフスクで初演されました。

ヨゼフ・シュトラウスが兄のヨハン・シュトラウス二世とともにロシアのパヴロフスクに赴いてコンサートを行いましたが、体調は最悪でノイローゼ気味になっていました。このポルカは体調不良の中、意識的に楽天的な題名で作曲したと考えられています。

演奏途中の中間部とコーダ部分で楽団員が実際に「アッハッハ!」という笑い声を入れる演出が入っており、内面だけでなく内容も陽気なものになっています。

2020年9月21日 (月)

今日の音楽 9月21日 ハリー・ポッターと炎のゴブレット

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」は2005年11月に公開されました。

ハリー・ポッター・シリーズの第4弾。ハリー・ポッターが望まないままに三大魔法学校対抗試合の選手となりヴォルデモートの謀略を感じながら厳しい試練に立ち向かうストーリー。

後半では、ヴォルデモード卿がついに復活してしまいます。ホグワーツ魔法学校の先輩セドリックの死など内容が暗いのがこの第4弾。これ以降ヴォルデモードとの対決が前面に出てくるため、非常に重苦しい内容に変わって行ってしまいます。

音楽は、3作まで担当したジョン・ウィリアムズからパトリック・ドイルに変わりました。

2020年9月20日 (日)

今日の音楽 9月20日 幻想的小品集(ラフマニノフ)

ラフマニノフの幻想的小品集op.3は1892年9月20日にモスクワで初演されました。

全5曲からなるピアノのための小品集。幻想的小品集というタイトルではありますが幻想曲という性格のものではありません。第1曲悲歌(エレジー)、第2曲 前奏曲、第3曲 メロディ、第4曲 道化役者、第5曲 セレナードの5曲です。

中でも第2曲の前奏曲がラフマニノフの代表的な作品となっています。和音の強打による冒頭から中間部のアグレッシブな展開はピアノ曲を大きく超えた作品。日本では浅田真央が2009年から10年のシーズンにフリーのプログラムで使用して、より一般に知られるようになった曲です。

2020年9月19日 (土)

今日の音楽 9月19日 何度でも

この年は、あんまり日本の音楽が印象に残っていません。
唯一覚えているのは、年間50位のドリカムの「何度でも」です。

ドリカムの35作目のシングルで、フジテレビ系ドラマ「救命病棟24時」の第3シリーズに起用された曲。メッセージ性が強いため東日本大震災発生後被災者へのエールとして全国のラジオ局で最も多くオンエアされた曲です。

「こみ上げてくる涙を何回拭いたら伝えたい言葉は届くだろう。
誰かや何かに怒っても出口はないなら

何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ」

という歌詞が、七転八起・・・という応援歌として迎えられたのでしょう。

2020年9月18日 (金)

今日の音楽 9月18日 オペラ座の怪人

2005年の日本での映画興行収入第7位は「オペラ座の怪人」でした。

ガストン・ルルーのミステリーを原作としたミュージカルで、音楽はアンドルー・ロイド・ウェバーが担当しました。
中学校の頃は海外ミステリーがマイ・ブームで、ルルーといえば「黄色い部屋の秘密」という密室トリックを使った推理小説史上の代表的な作品で知りました。心理的トリックによる密室トリックではナンバーワンといわれた作品。

「オペラ座の怪人」はウェーバーの「魔弾の射手」を下敷きにした19世紀パリ国立オペラで起こった史実を引用した作品です。何回か映画化されていますが1986年に上演されたミュージカルが最も人気が高く、これを映画化したものが、この「オペラ座の怪人」です。

 

2020年9月17日 (木)

今日の音楽 9月17日 レクイエム(モーツァルト)

2005年ネタに入ります。2005年大きな出来事といえば、JR福知山線の脱線事故。4月25日に速度超過で塚口と尼崎駅間のカーブを曲がろうとした福知山線の電車が脱線し死者107名負傷者562名という大惨事になりました。

2005年1月にはパイオニア合唱団との合同演奏会が行われました。シューベルトの交響曲第7番「未完成」とモーツァルトの「レクイエム」というプログラムでした。

モーツァルトのレクイエムは作曲の経緯からして様々な説がある謎に満ちた作品で、未完成に終わっています。
現在では、ヴァルゼック伯爵というアマチュア作曲家である田舎の領主が、自分が作曲したものとして発表するために秘密裏にモーツァルトに作曲を依頼したというのが定説になっています。

未完で終わりましたが、未亡人のコンスタンツェが収入を得たいと考え完成を望んで、モーツァルトの弟子のジュスマイヤーが完成させて無事に伯爵に売り渡しました。

モーツァルトの作曲は曲順に行われたわけではなく、第1曲のレクイエムのみ完全に完成され、第2曲、第3曲もほぼ完成されていましが。その他は断片的に残されており第8曲のラクリモーサの8小節目が断筆だったようです。第9曲と第10曲は主要部分の和声のスケッチが出来上がっていました。第11曲以降はモーツァルトの指示が残っていた可能性もありますが弟子たちによって完成されています。

全体的には素晴らしい曲ですが、サンクトゥスあたりは若干陳腐な印象は拭えません。やはり出だしのレクイエムや第3曲の怒りの日やラクリモーサなどは演奏していて鳥肌が立つような曲です。

2020年9月16日 (水)

今日の音楽 9月16日 ハウルの動く城

スタジオジブリのアニメーション映画「ハウルの動く城」は2004年11月に公開されました。

2002年の「猫の恩返し」に続くジブリ作品。イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説「魔法使いとハウルと火の悪魔」を原作とし、呪いによって老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活を描いたもの。物語の後半は原作とはかなり違った展開になっています。

ソフィーの声を担当した倍賞千恵子が主題歌「世界の約束」を歌っています。作詞は谷川俊太郎、作曲は「千と千尋の神隠し」の主題歌を歌った木村弓で、元々木村弓が自身のアルバムのために作った曲を久石譲が編曲したものです。

2020年9月15日 (火)

今日の音楽 9月15日 交響曲第4番(チャイコフスキー)

2004年のパイオニア交響楽団第13回定期演奏会のメイン曲はチャイコフスキーの交響曲第4番へ短調op.36でした。

日本人の間では、チャイコフスキーの交響曲は非常に人気が高いのですが、何故かアマチュアの奏者、特に弦楽器奏者からの人気は決して高くありません。一見派手だけど薄っぺらいとか、同時代のブラームスに比べると奥が浅いだの言う人もいます。

私は、弦楽器奏者ですが、チャイコフスキーは大好きです。勿論ブラームスも好きです。チャイコフスキーの交響曲は管弦楽法は似通ったものがありますが、曲自体は全部の曲全く雰囲気の異なる曲になっています。ただ特徴として第1楽章あたりは暗かったり、抑え気味だったりするものが終楽章にかけて高揚してクライマックスの開放感を迎えるというものが多いかな、と思います。(悲愴除く)

第4番もファンファーレ(運命のファンファーレともよばれ全楽章の主想旋律となっています)で高らかに(実際は屈託があるファンファーレですが)始まりますが、第1楽章は全体的に暗い雰囲気に包まれています。この楽章拍子のとり方がとっても難しくて、展開部はコントラバスは休み無く演奏させられるのでとっても疲れる楽章です。
第2楽章は変ロ短調というフラットが5個もついたクラクラっとしそうな楽章。オーボエの暗く重たい旋律はロシアの雰囲気が漂います。中間部はテンポを速めて明るく演奏されますが、演奏者も明るくなります・・・ヘ長調なのでフラット1個だけですから(笑)
第3楽章は、弦楽器のピチカートだけの第1部・・これコントラバスは物凄く大変、ジャズやってる人の方がうまく弾けそうな速さでピチカート弾く必要があります。中間部は管楽器だけの少々おどけた音楽、再び弦のピチカートを繰り返した後、管楽器との掛け合いをしながらクライマックスを迎えていきます。この楽章は弦楽器は管楽器との掛け合いもピチカートなので、普通は弓を置いて演奏します。
終楽章はチャイコフスキーらしい派手な音楽。クライマックスの弦楽器のスケールの連続は難しくて聴いているだけでゾッとします。コントラバスはありませんけどね。
この曲、チャイコフスキーの中では最もアンサンブルしている曲のような気がしますね。

 

2020年9月14日 (月)

今日の音楽 9月14日 管弦楽のためのエッセイ第3番

バーバーの管弦楽のためのエッセイ第3番op.47は1978年9月14日にニューヨークで初演されました。

第2番から35年ほど間隔をあけた作品で、この間に打楽器によるリズムが重要な要素になってきています。ズビン・メータがニューヨーク・フィルの音楽監督に就任する記念作品として委嘱された曲。不協和音や音色の変化によって現代的な作品になっています。

2020年9月13日 (日)

今日の音楽 9月13日 いとも気高き幻想組曲

ヒンデミットの「いとも気高き幻想」組曲は1938年9月13日にヴェニスのフェニーチェ劇場で初演されました。

アッシジのフランチェスコの生涯を題材としたバレエ音楽から改作した管弦楽用の組曲。導入部とロンド、行進曲とパストラール、パッサカリアの3曲からなります。

導入部とロンドは、厳かな雰囲気の中ではじまり弦楽合奏のユニゾンでロンドに入って行きます。
行進曲とパストラールは中世の兵士たちの行進曲と、聖フランチェスコが眠りの中で崇高な三夫人の幻想を見る牧歌からできています。
パッサカリアは太陽への讃歌で6小節の主題と19の変奏からできていてかなり華やかにクライマックスを迎えて終わります。

2020年9月12日 (土)

今日の音楽 9月12日 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」は2004年2月に日本で公開されました。

「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」は3部作の最終章です。
滅びの山に指輪を捨てに行くフロド、サムと指輪に執着するゴラムの葛藤と、ゴンドールを攻め滅ぼそうとする冥王サウロンとガンダルフたちの戦いを中心に描いた作品になっています。

主題歌はアニー・レノックスの「イントゥ・ザ・ウェスト」です。

2020年9月11日 (金)

今日の音楽 9月11日 ハナミズキ

2004年の邦楽年間ヒットランキング第30位は一青窈の「ハナミズキ」でした。

一青窈の5枚目のシングルで、アメリカで起きた同時多発テロ事件の発生時にニューヨークにいた友人からのメールをきっかけに作った曲です。
オリコンのチャートの最高位は4位でしたが136週間チャートにランクインするロングヒットとなりました。
日本テレビの「火曜サスペンス劇場」の主題歌に使用されたほか、歌を元にした映画も作られ、様々な歌手にもカバーされ、日本人の愛唱歌のひとつになっています。第一興商の調べで通信カラオケで平成で最も多く歌われた曲にもなっています。

音域がそれ程広くないために歌い易い曲になっている事も要因のひとつでしょうか、音域の狭さをカバーする歌詞と楽曲の魅力があるという事だと思います。

2020年9月10日 (木)

今日の音楽 9月10日 交響曲第35番「ハフナー」

パイオニア交響楽団の第13回定期演奏会の中プロは、モーツァルトの交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」でした。

ザルツブルグの名士の息子であり、幼馴染だったジークムント・ハフナーに由来する曲。
私が演奏会実行委員長であり、モーツァルトがやりたかったのですが、フルの2管編成の曲は、この第35番と31番しか無いわけで、どれかひとつでも管楽器を欠くとなると、根回しが必要になるので面倒くさいから、31番か35番を候補にしました。31番はメヌエットを欠く3楽章だったので、結局35番「ハフナー」に決定してもらいました。

第1楽章の冒頭に大跳躍があるように、とっても元気な曲です。でも結構難しい曲としても知られています・・・で、難しかったです。

2020年9月 9日 (水)

今日の音楽 9月9日 美しきガラテア

ズッペの喜歌劇「美しきガラテア」は1865年9月9日にウィーンで初演されました。

ギリシア神話を題材にしたオペレッタ。彫刻家のピグマリオンは自分が作った女性の石像ガラテアを理想の女性で、唯一の欠点であるのが動かない石像であると考え、美の女神ヴェヌスに頼んで生きた人間にしてもらいますが、留守の間に男遊びをするなど理想の女性ではなく奢侈で虚栄心が強く、気分屋で、気位が高いなど女性のあらゆる欠点を備えていることに気がつきます。

ピグマリオンは失望してゼウスに頼んで、ガラテアを石像に戻してもらう、というストーリー。
序曲はズッペらしい元気の良い音楽です。


2020年9月 8日 (火)

今日の音楽 9月8日 L-O-V-E (スウィング・ガールズ)

2004年の日本での映画興行成績第21位は スウィングガールズでした。

東北の片田舎で落ちこぼれ女子高生たちが、食中毒でダウンしてしまった吹奏楽部に変わって野球の応援を行うメンバーに強引に入らされて、人数の都合でジャズのビッグバンドを組まされ、次第に面白さに目覚めてコンクールに出場するまでになるストーリー。

映画の内容よりも、殆ど楽器をやったことが無い出演者たちが本当に楽器を吹き替えなしで演奏した事や、この作品から多くの若手俳優がはばたいた事に価値がありました。この映画から大きく羽ばたいた俳優は、上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太が上げられます。平岡祐太は元々ピアノを弾いていたようですが、上野樹里らは、この映画がきっかけでそれぞれ、サックス、トランペット、トロンボーンを趣味とするようになったそうです。

「A列車で行こう」、「イン・ザ・ムード」、「ムーンライト・セレナーデ」など様々なジャズのスタンダードが使われていますが、主題歌として使われたのがナット・キング・コールの「L-O-V-E」。ベルト・ケンプフェルトが作曲した1965年の大ヒット曲。日本語でも歌われ日本でもヒットした曲です。

 

2020年9月 7日 (月)

今日の音楽  9月7日 Jupiter

2004年の邦楽年間ヒットランキング第3位は、平原綾香の「Jupiter」でした。

洗足学園音楽大学でジャズサックスを学んだ平原綾香の最初のシングルが「Jupiter」でした。
イギリスの作曲家グスタフ・ホルストの組曲「惑星」の中の第4曲「木星-快楽の神」の第4主題を元にした作品。この第4主題はイギリスの愛国歌「我は汝に誓う、我が祖国よ」としてホルスト自身が編曲して、イングランド国教会の聖歌にもなって親しまれている曲。

「惑星」はホルストが非常に厳格な制約を設けて、抜粋演奏の禁止、編曲の禁止など死後も遺族によって守られて来ましたが、1976年に冨田勲がシンセサイザー版が許可され、その後はロックなどにもアレンジされるようになっています。

2004年現在では、当時の日本では死後50年による著作権の消滅となっていたため自由にアレンジして歌うことができたわけです。広い声域、特に女声では珍しいぐらいの低音の伸びと、ファルセットの音域の広さが平原綾香の特徴。「Jupiter」でもはじめは低音から始まり、やがて高音でのクライマックスを迎えます。

2020年9月 6日 (日)

今日の音楽 9月6日 レ・プレリュード

2004年のパイオニア交響楽団第13回定期演奏会の第1曲目はリストの交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」」でした。

この演奏会は、私が実行委員長を仰せつかった演奏会です。選曲は楽団の人気投票(結果的にはバラバラになったので、ほんの数票でしたが)でトップタイだったチャイコフスキーの交響曲第4番をメインにして、モーツァルトがやりたかった→フルの2管編成→という事で「ハフナー」を、もう1曲は、是非やりたかったリストの「レ・プレリュード」を選びました。

レ・プレリュードは、「人生は死への前奏曲である」という考えに基づくラマルティーヌの詩を元に作曲された交響詩。4部構成で死へと向かう人生の始りを暗示する主題からホルンの愛の歌の第2主題へと進み、第2部は人生の嵐からクライマックス、第3部は嵐の後の静けさ。穏やかな田園生活。そして第4部は運命への果敢な挑戦の行進曲という、演奏効果抜群の曲。こういう深みもありながら、華やかな曲をやってみたかったんです。ただ、この曲ナチスドイツのプロパガンダに使われた曲という負のイメージもあるのが残念です。

2020年9月 5日 (土)

今日の音楽 9月5日 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

2004年の日本での映画興行収入ランキング第2位は、ハリー・ポッターとアズカバンの囚人でした。

ハリー・ポッター・シリーズ第3作。重要なキャラクターである、ハリーの名付け親のシリウスが初登場します。その他にも、後に不死鳥の騎士団を構成する闇の魔法に対する防衛術の教授 リーマス・ルーピン、ヴォルデモートの下僕ピーター・ペディグリューなどが登場し、ひとつの転換点となる作品。

2020年9月 4日 (金)

今日の音楽 9月4日 瞳をとじて

今日から2004年ネタに入ります。

2004年のできごととしては、シアトル・マリナーズのイチローがMLBのシーズン最多安打257本を84年ぶりに更新し262安打の年間新記録を打ちたてました。

2004年の邦楽年間ヒットランキング第1位は平井堅の「瞳をとじて」でした。
平井堅20枚目のシングル。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌として使用されて大ヒットしました。オリコンの最高位は2位どまりでしたが年間1位を獲得しています。平井堅らしい優しい曲です。

2020年9月 3日 (木)

今日の音楽 9月3日 ブラジル風バッハ第2番

ブラジル風バッハ第2番は1938年9月3日に初演されました。

異なる楽器編成や演奏形態で9つの楽曲がかかれたブラジル風バッハ。第2番は室内オーケストラのために作曲された曲。と言ってもチェロとピアノのため、あるいはピアノ曲の改作ですが。
4つの曲の組曲で、バロック風のタイトルがついていますが、サクソフォンが活躍する曲で、ジャズっぽいテイストも感じられます。

第1曲 プレリュード (ならず者の歌)
第2曲 アリア(祖国の歌)
第3曲 踊り(藪の思い出)
第4曲 トッカータ(カイピラの小さな汽車)

2020年9月 2日 (水)

今日の音楽 9月2日 交響曲第3番(ブルックナー)

2003年11月のパイオニア交響楽団第12回定期演奏会のメイン曲は、ブルックナーの交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」でした。

ブルックナーの曲は第4番に次いで2曲目。まあ、個人的にはブルックナーの前期の曲はあまり演奏したい曲でも無いですし、聴くのもあまり好きでは無かったのですが、選曲されたからには、一所懸命練習するしかないという事で頑張って練習した曲です。

ワーグナーに献呈されたため「ワーグナー」という表題で呼ばれていますが、特にワーグナー的であるとか音楽にワーグナー色はございません。
ブルックナーですから、やたらに改稿も多い曲で第3稿まで存在しているようです。自分で演奏したのがどの稿だったのか全く覚えがありません。
第1楽章は何だか不安気な前奏から入って旋律と言っていいのかわからないような第1主題に入って行きます。長い曲ですわ。
特にブルックナーの曲はスケルツォの楽章が聞くのも苦手、尖がりすぎてるんですよね。癇に障る響きなんです。この曲の第3楽章も同様。
終楽章も、何だかよくわからない盛り上がりの曲。ブルックナーって始まってすぐに最大のクライマックスが来てしまうんですよね。それで長いので飽きちゃう。

と、ボロかすに書いちゃいましたが、7番、8番は名曲です。5番もまあまあ。初期の曲がちょっと苦手です。

2020年9月 1日 (火)

今日の音楽 9月1日 銀の龍の背に乗って

2003年の邦楽ヒットランキング第47位は中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」でした。

中島みゆきの「地上の星/ヘッドライト・テールライト」に次ぐ38作目のシングル。テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌に起用されヒットしました。
命の尊さや、命に対する人間の無力さを歌ったもの。テレビドラマが沖縄の架空の離島へ赴任した医師と島民たちの交流や苦悩を描いたもので、中島みゆきの詩作の能力の高さを痛感する曲だと思います。

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