今日の音楽 8月28日 プロヴァンスの海と陸
2003年5月のパイオニア交響楽団と合唱団のジョイントコンサートの後半5曲目は、ヴェルディの歌劇「椿姫」より「プロヴァンスの海と陸」でした。
小デュマの原作による、ヴェルディのオペラの中でも最も有名な作品が「椿姫」です。
そんな人気のオペラですが初演は大失敗。作品の完成から初演までの準備期間が短すぎたとも、病で亡くなっていくヴィオレッタを演じた歌手がまるまると肥えていた為などとも言われています。
主演のヴィオレッタは高級娼婦。この高級娼婦に恋をしてしまったのが、うぶなアルフレード青年。ヴィオレッタは、アルフレードに惹かれ一度は生活を共にするものの、迎えに来たアルフレードの父親の反対にあって、自分の立場を考えてアルフレードに厭きたふりをして身を引きますが、やがて肺を病んでしまいます。アルフレードはやがて父親の許しを得てヴィオレッタの元に戻りますが、すでにヴィオレッタは瀕死の状態で、アルフレードの胸の中で亡くなってしまう。というお話。
第1幕の社交の場で歌われる「乾杯の歌」、ヴィオレッタがアルフレードへの想いを感じながら自分は花から花へ移って行く女と歌う「ああ、そは彼の人か~花から花へ」、第3幕の最後のシーンでヴィオレッタとアルフレードがパリを思ってデュエットする「パリを離れて」など有名なアリアの数々があります。「プロヴァンスの海と陸」は第2幕で息子を迎えに来たジェルモンが故郷のプロヴァンスへ帰ろうと慰め歌う曲です。
« 今日の音楽 8月27日 地上の星 | トップページ | 今日の音楽 8月29日 もらい泣き »
コメント