今日の音楽 8月12日 「アイーダ」の凱旋の合唱
2002年ベルギー公演最後の曲は、ヴェルディの歌劇「アイーダ」から凱旋の合唱「エジプトとイシスの神に栄光あれ~バレエ音楽~戦いに勝った将軍よ、前に出よ」でした。
アイーダと言えば、野外劇場で上演されたりする非常に派手な曲です。エジプトに攻め寄せるエチオピア軍を撃退する司令官に選ばれたラダメスの恋人はエジプトの王女アムネリスに仕える奴隷のアイーダ。アイーダは実はエチオピアの王女ですが誰も素性を知りません。また、アムネリスもラダメスに心を寄せているというのが舞台設定。エジプト軍が捕らえたエチオピア軍の捕虜の中に身分を隠したアイーダの父であるエチオピア王アモナズロがいて、ラダメスからエジプト軍の行軍経路を聞き出し、エジプトを裏切ったラダメスは捕らえられ、自分への愛を条件に助命に奔走しようとするアムネリスの提案を拒んで処刑されてしまいます。アイーダもラダメスの処刑を予想して死をともにし、アムネリスがラダメスの冥福を祈る場面で幕となります。
凱旋の合唱は第2幕第2場冒頭のラダメス率いるエジプト軍がエチオピア軍に勝利し、捕虜を従えて凱旋する場面の音楽。実際にはアイーダトランペットという、この曲専用の長いトランペットが使われますが、この公演では普通のトランペットが使われました。2013年に東京芸術劇場でパイオニア合唱団との合同演奏会をやった時にはアイーダトランペットを借用して使っています。
また、この曲は行進曲と行進曲の間にバレエ音楽が入っています。これが結構難しいけれど、ヴェルディはオペラ作曲家として有名ですが、それだけではなく管弦楽の能力もかなり高かった事がわかる曲です。
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