今日の音楽 8月14日 交響曲第40番(モーツァルト)
2002年のパイオニア交響楽団第11回定期演奏会の中プロはモーツァルトの交響曲第40番でした。
モーツァルトの交響曲は、通常のアマチュアのシンフォニー・オーケストラではなかなか取り上げにくい曲です。原因はいくつかありますが、まずは編成の問題。アマオケでは木管楽器が飽和気味なので、編成上木管楽器が少ないモーツァルトの曲をプログラムに入れてしまうと木管全員が出演できない場合がある。それから難易度。天才モーツァルトの曲はなかなか一筋縄では理解しにくい。また、ベートーヴェン以降の音楽のように、はっきりと楽譜にダイナミクスが表記されていないので、本番の指揮者による練習が始まるまでは本番でどのような演奏を求められるかが全くわからない。またかなり難しい割りに時間が30分以下なので、メイン曲に持って行きにくいので、前プロでモーツァルトやって、メインで他の作曲家の交響曲をやるとなると、とっても負担が大きい。などなど。
私自身はこの曲でモーツァルト4曲目となるわけですが、3曲は20代で演奏しているので、よくわからず演奏していた感が大きく、年齢的に熟してからは始めてとなりました。パイオニア交響楽団も、アンサンブル力強化という事で初めてモーツァルトに取り組んだのがこの40番でした。
40番を選んだのは・・・多分、木管楽器がフル2管に近い(元々はフルート1本でクラリネットなしでしたが、改訂稿ではクラリネットが書き加えられています)。ただしティンパニとトランペットはありません。それから・・有名だから。でしょうか。
モーツァルトのたった2曲の短調のシンフォニーの1曲なので凝縮度は半端ない曲。35番以降の後期のモーツァルトの交響曲全曲制覇した今となっても一番難しい曲だと思っています。
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