今日の音楽 8月4日 タンホイザー 大行進曲
さて、ベルギー公演の後半はオペラの合唱曲集でした。最初の曲はワーグナーの歌劇「タンホイザー」より大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」でした。
長年やってきた演奏活動で、合唱団との共演や、ソロ歌手の伴奏という経験は何度もありましたが、本格的なオペラの伴奏は始めての経験でした。しかも合唱はベルギーの合唱団なので日本語なまりの(笑)ドイツ語とは違う本場の雰囲気を味わえました。
歌劇「タンホイザー」の中でも最も有名な場面のひとつ、歌合戦が開催される広間へ歌手や貴族たちが次々と入場してくる場面で演奏されるのが大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」です。トランペットのファンファーレの後オーケストラのみで演奏され、次に合唱が加わって同じ旋律が繰り返されます。オーケストラのみのパートと合唱のパートは殆ど同じですが、こういう場合は合唱が加わるとオーケストラは一段音量を落とす必要があり合唱を引き立てるので全く同じ演奏というわけではありません。
この歌合戦(テーマは愛の本質)で、主人公のタンホイザーはヴェヌスを讃え、奔放な愛を歌ったために領主に追放され、タンホイザーは贖罪のためにローマへの巡礼に旅立つわけです。
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