今日の音楽 8月16日 交響曲第3番(ブラームス)
2002年10月のパイオニア交響楽団第11回定期演奏会のメイン曲はブラームスの交響曲第3番ヘ長調op.90でした。
ブラームスの交響曲は私は順番通りの演奏機会になりました。第3番は3番目。第3楽章こそ映画「さよならをもう一度」などで使われてメロディは有名ですが、全体的には一番渋い曲かもしれません。
個人的にはとらえどころの無い曲という印象が強い曲で、ブラームスの交響曲中唯一静かに終わる曲でもあります。
第1楽章は4小節・2つの和音による短い序奏の後、暗い絶望感を感じる(個人的にですが)第1主題が提示されます。第2主題は穏やかな曲で、この展開はさすがブラームス。
第2楽章はのんびりとした緩徐楽章。途中コラール風の展開を見せます。
第3楽章は有名なチェロの旋律。この楽章にメヌエットやスケルツォといった音楽を置かずにエレジーのようなものを置いたわけです。
終楽章は地下で蠢くような第1主題とコラール風の動機から情熱的な音楽に進み、最後は静かに終わる。耳を澄ませば第1楽章の第1主題が聞こえます。
簡単に書いちゃいましたが、ホントにとらえどころが無くて、曲を作るのがブラームスの中で最も難しい曲です。
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