今日の音楽 8月1日 花
パイオニア交響楽団のベルギー公演の日本の歌は山田耕筰の「松島音頭」、近衛秀麿の「ちんちん千鳥」、滝廉太郎の「花」を演奏しました。
「花」は明治の西洋音楽黎明期を代表する早逝の作曲家でした。「箱根八里」「荒城の月」「鳩ぽっぽ」「お正月」などの曲を残しています。
「花」は「納涼」「月」「雪」と共に歌の組曲「四季」として作曲されたもので歌詞は詩人の武島羽衣によるもの。隅田川の築堤の桜と隅田川の情景を描いたもの。東京を代表する歌であり墨田区のシンボルにも制定されています。新幹線の上野駅の車内音や浅草駅の発車メロディにも使われています。
歌詞は「源氏物語」や蘇軾の「春宵一刻値千金」から着想されるなど、難解な内容なのですが愛され続けているのは流れるようなメロディが寄与しているのでしょう。ベルギーの地元の合唱団が歌いましたが、歌詞の内容は一応説明されていたようです。
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