今日の音楽 7月16日 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
パイオニア交響楽団の第9回定期演奏会は2000年6月に開催されました。
この時の前プロがグリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲でした。
モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲、スメタナの「売られた花嫁」序曲と合わせて3大高速序曲と言われる「ルスランとリュドミラ」序曲ですが、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの演奏が登場したことで「ルスランとリュドミラ」序曲はその中でも圧倒的な超高速序曲として知られるようになりました。私は3曲とも演奏したことがありますが、どれも難しい。どの曲も音程が大きく飛んだりはしませんが、弦楽器の宿命として音程を司る左手の指の動き以外に、移弦というのがあります。特にコントラバスは1つのポジションで演奏できるのが2度という事でポジション移動と弦の移動が滅茶苦茶多くて、しかも半音の間隔は指を大きく開く必要があるためもう大変。
ただし、「ルスランとリュドミラ」は途中で他の弦楽器よりも音の数が省かれて少なくなるので実際は他の2曲よりは難しく無いのかな、という印象を持っています。しかも高速フレーズは総奏(トゥッティ)の大音量の中なので誤魔化せるし(笑)。その点、フィガロと売られた花嫁は弱音の高速フレーズがあって誤魔化せません。
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