今日の音楽 4月2日 ダフニスとクロエ第1組曲
ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第1組曲は1911年4月2日にピエルネ指揮コロンヌ管弦楽団によって初演されました。
「ダフニスとクロエ」はディアギレフ率いるバレエ・リュスの依頼で、2~3世紀にギリシャのロンゴスによって作られたと伝えられている恋愛物語のバレエ化作品。音楽自体は合唱を含む大規模な編成による作品になっています。
このバレエの中から2つの組曲が作られています。第1組曲はバレエの完成の前に第1場後半から第2場にかけての音楽(夜想曲-間奏曲-戦いの踊り)を抜き出して先に初演されました。バレエの完成にはさらに1年を要し、1912年の春のシーズンに初演されましたが、このシーズンにはドビュッシーの「牧神の午後」がメインとしてプログラムされており、ディアギレフも「ダフニス」に対する熱が冷めてしまった事もあって、稽古不足などもあり初演は巧く行かなかったようです。
第2組曲は第3場の(夜明け-無言劇-全員の踊り)を抜き出してバレエ初演の翌年に初演していますが、こちらは現在でもラヴェルの曲の中で最も人気のある曲のひとつになっています。
とは言っても、この第1組曲もとても素敵な曲なのですが、第2組曲に比べると殆ど演奏されないのが残念です。
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