今日の音楽 4月9日 スペインの庭の夜
ファリャの交響的印象「スペインの庭の夜」は1916年4月9日にアルボス指揮マドリード交響楽団とクビレスのピアノ独奏で、マドリード王立劇場で初演されました。
この曲、交響的印象というタイトルがついていますが、いわゆる交響詩の分野の曲で、しかも独奏ピアノつきの協奏的な曲というジャンルを分けにくい曲です。まあ、聴く分にはどうでも良いことですが。
ファリャがパリ滞在中に親交のあったピアニスト リカルド・ビニェスに献呈するためにピアノ独奏の3つの夜想曲として作曲を始めたもののビニェスからの提案で独奏ピアノと管弦楽のための曲に書き換えられたものです。
ビニェスは、ラヴェルとの親交が深く、「古風なメヌエット」「水の戯れ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「鏡」「夜のガスパール」などの初演を担当したフランスの名ピアニストでした。その他にもドビュッシーの「ピアノのために」「版画」「喜びの島」「映像第1集、第2集」や、アルベニス、サティなどの曲も初演しています。
「スペインの庭の夜」は印象主義的な手法で作曲されたもので第1曲 ヘネラリーフェにてはアルハンブラのカリフの夏の離宮でのジャスミンの花が香る夜の花園を表現したもの。第2曲は はるかな踊りというタイトルで場所は不明ですが遠くから異国風の踊りの音楽が聞こえる庭園、第3曲は コルドバの山の庭にて というタイトルで聖体祭の日にジプシーたちが集い踊る姿を現しています。
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